『プライベート・ライアン 』のスティーブン・スピルバーグとトム・ハンクスのコンビがプロデュースした最高の戦争ドラマ『バンド・オブ・ブラザース 』と『ザ・パシフィック』に続く三部作の3つ目のドラマ『Masters of the Air(マスターズ・オブ・ザ・エア)』の配信日がようやく決定した。同作品は2013年にプロジェクトが始まったが、予算や配給元の変更、新型コロナの影響で、撮影が遅れていた。
『マスターズ・オブ・ザ・エア』はApple TV+で配信される。エピソード1は2024年1月26日に配信され、同日にエピソード2も配信される。エピソード3は翌週に配信され、以降、一週間ごとに次のエピソードが配信される形だ。エピソードは当初、全10話を予定していたが、9話に短縮されている。最終話のエピソード9が配信されるのは2024年3月15日を予定している。
同作はスピルバーグとトム・ハンクスがタッグを組んだ制作された第二次大戦の西部戦線を描いた『バンド・オブ・ブラザース』(2001年)と太平洋戦争を描いた『ザ・パシフィック』(2010年)に続く、三部作の三作品目になる。前の二作はHBOスタジオが制作配信しており、 今作も当初は同スタジオ制作する予定で、2013年に『the mighty eighth』というタイトルでプロジェクトは始まった。しかし、予算規模が2~3億ドルというハリウッド大作映画並みに拡大したことでHBOが撤退。スピルバーグとトム・ハンクスは2019年にApple TVと契約。Apple TV+で配信されることになった。当初の予定では2020年に撮影が開始され、2021年に配信される予定だったが、新型コロナのため、撮影は中断。2021年2月からイギリスで撮影が再開され、スケジュールは大幅に遅延となっていた。
マスターズ・オブ・ザ・エア
『Masters of the Air』は、第二次世界大戦におけるアメリカ第8空軍第100爆撃グループの爆撃機の搭乗員たちの実話を記録したドナルド・L・ミラーによる同名の書籍『 Masters of the Air:America’s Bomber Boys Who Fought the Air War Against Nazi Germany(空の支配者:ナチスドイツとの空戦を戦ったアメリカの爆撃機少年たち 』に基づいている。
第100爆撃グループの空飛ぶ要塞B-17爆撃機グループは高度25,000フィートを飛行しながら、戦略的爆撃のためにナチスドイツに向かっていた。編隊はドイツの無数の対空砲とドイツ軍の戦闘機の激しい迎撃をうけることになる。
1942年から1945年までの3年間でベルリン、ドレスデン、ハノーバーなどの都市を巡る第8空軍による爆撃の大部分がナイスドイツの領土内になり、連合軍が領土内で行った唯一の戦闘だった。延べ690,000トンの爆弾を投下、ナチスに大打撃を与え、これは同盟国がノルマンディーに上陸する前のナチスドイツ領土に対する最も致命的な打撃だった。しかし、「Mighty Eighth」と呼ばれた第8空軍は大きな損失を被り、115,000人の米陸軍空軍の死傷者のうち47,000人以上が第8空軍になり、空爆は熾烈を極めた。
Apple TV+は月額900円。iPhoneやIPadなどApple製品を買えば、3カ月間の無料視聴期間がついてくる。