米空軍のF-16戦闘機は少なくとも2050年まで運用される予定です

米空軍のF-16戦闘機は少なくとも2050年まで運用される予定です
US Airforce

アメリカ空軍はF-16の後継機を現在、探しておらず、少なくとも2040年まで後継機を就役させる必要がないと述べており、F-16は少なくとも2050年までは運用される予定です。

AirforceMagazineの報道によると先日開かれた空軍関連の会議で関係者が「F-16は2040年まで空軍の戦闘機の主要な数を占め、その役割を果たすことができ、後継機を打ち上げる必要はまだない」と述べたとされています。2018年には空軍ライフサイクル管理センターが2050年までF-16を飛ばし続けることを公言しています。それには理由があります。

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進む2つの近代化改修

F-16はアメリカのジェネラル・ダイナミクス社によって1970年代に開発、1978年に運用が始まった冷戦期の第4世代多用途戦闘機です。これまで延べ4,500機以上が製造され、20カ国以上が採用されたベストセラー戦闘機になります。現在、世界で2248機が運用されていますが、最大の運用国はアメリカであり、約950機が米軍によって運用されています。とはいえ、運用数が生産数の半分になっていることから分かるように機体数は減っており、その理由は第5世代戦闘機のF-35の登場です。米空軍は2500機の調達を予定しており、配備が進むとともにF-16のシェアは徐々に失われています。しかし、F-16が全てF-35に置き換わる訳ではありません。空軍の戦力を維持する上でF-16はまだ必要な戦力であり、同時期に開発されたF-15が近代化され、F-15EXとして今後数十年、運用が続くように、F-16も近代化改修を行い、耐用年数の延長とバージョンアップを行っています。それがSLEP(耐用年数延長プログラム)とPoBIT(ポスト ブロック統合チーム)と呼ばれる2つのプログラムです。

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SLEP

F-16のSLEP改修を行っている様子(US Airforce)

米空軍の今のF-16は1984年に配備が始まったF-16C/Dモデルになり、1989年に配備が始まったブロック40/42、1993年から配備が始まったブロック50/52が主体です。SLEPはこの2つのブロックの機体を2048年まで耐用年数を延長する改修になり、飛行寿命を8,000 時間から 12,000時間以上に延長します。約300機が対象になり、改修コストは200~300万ドル、現在、改修はほぼ完了しています。

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PoBIT

PoBITプログラムはSLEPよりも対象が広く、63億ドルの予算をかけて608機のブロック40/42と50/52に近代化改修を行います。戦闘即応性を維持するために、攻撃力及び状況認識に重点を置いて、アクティブ電子スキャンアレイレーダーのアップグレードなど22か所の改良が行われます。つまり、少なくとも300機、最大608機が2050年頃まで運用されることになります。

戦闘機用レーザー兵器LANCEを装備

戦闘機用レーザー兵器LANCEを装備
Lockheed Martin

F-16には現在、米空軍とロッキード・マーティン社が開発を進めている空中レーザー兵器システム「LANCE」の搭載が検討されています。2月には最初のプロトタイプが納入されています。ロッキード社のイメージビデオにLANCEを搭載したF-16が登場しています。

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Source

https://www.airforcemag.com/air-force-keeping-f-16s-not-moving-toward-fighter-derived-from-mr-f-or-t-7-for-now/

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