世界の軍需企業売上高上位25社が発表！米国12社、中国4社がランクイン。日本は？

スウェーデンの国際平和研究機関のストックホルム国際平和研究所（SIPRI）は7日（月）に2019年度の武器製造や軍事関連サービス企業の武器生産販売額世界トップ25を発表した。25社の軍事関連の売上高は2018年より8.5％増加し、2019年は合計3,610億ドル（3.7兆円）に達した。上位25社の売上は世界全体の武器の総売上の61%を占めている。

米国がトップで次点は中国

上位は相変わらず米国企業が占めており、1位ロッキード・マーティン、2位にボーイング、3位ノースロップ・グラマン、4位レイセオン、5位ゼネラル・ダイナミクスがランクインするなど上位5社を米企業が独占した。全体でも計12社の米国企業がランクインしている。

次に上位にランクインしているのが中国企業。トップ25には、4つの中国企業が含まれており、6位の中国航空工業集団（AVIC）、8位の中国電子科技集団公司（CETC）、9位の中国北工業集団公司（NORINCO）の3社がトップ10入り、米国企業に次ぐ数だ。24位には中国南方工業集団公司（CSGC）がランクインしている。この中国企業4社の売上は、2018年から2019年の間に4.8％増加している。昨今、人民解放軍は急速に近代化を進めており、その恩恵を受けた形だが、東南アジアや中東といった海外への武器輸出も年々増加させており、シェア率は米国に次いで16％を占めている。

今回、中東企業としては初めてアラブ首長国連邦（UAE）のEDGE（エッジ）が22位にランクインした。ドイツの銃器メーカーCGHaenelなどを傘下に収める新興企業で軍事AI、ドローン、ミサイルなど手掛けている。

日本企業はランクインせず

日本企業では三菱重工業が2015、2016年とランクインしていたが、2017年以降はランクインしておらず、今年も含まれていなかった。

25社ランキング

https://www.sipri.org/media/press-release/2020/global-arms-industry-sales-top-25-companies-85-cent-big-players-active-global-south