アメリカ海兵隊はM27 IAR、M4カービン、およびM4A1の新しい5.56口径用サプレッサーの配備を開始した。これは2020年7月にMARCORSYSCOM(海兵隊システムコマンド)がKnight’s Armament Company(ナイツ・アーマメント)と5.56mmの小型武器サプレッサーの調達契約によるものだ。歩兵隊、偵察隊、特殊部隊と海兵隊の幅広い部隊に新しいサプレッサーが配備される。
海兵隊は全部隊にサプレッサーを配備
銃の発砲音と閃光を抑制するサプレッサー(サイレンサー)。主に敵に発見されることを防ぐために付ける装備で隠密作戦を行う特殊部隊や偵察部隊など限られた部隊や作戦のみに使われるイメージが強かったが、米海兵隊は近年、サプレッサーの配備の範囲を広げている。
第2海兵師団は2016年からM2重機関銃からM4まで大小の銃にサプレッサーを装着させ、同師団のブラボーカンパニーは2017年に全ての銃器にサプレッサーを装備させた初の部隊になった。
サプレッサーの消音効果は敵に気づかれにくくさせるという目的もあるが、もう一つ騒音を抑えるという目的もある。特に機銃の連射時は発砲音がうるさく指示が聞こえないという問題が発生する。よく指揮官が「シーズ ファイア!(撃ち方やめ)」と言っているのに中々射撃が止まらないというシーンを映画で見たことないだろうか?それは、発砲音で指示が聞こえないためだ。そのため、最近では機銃や分隊支援火器にサプレッサーを装着させることは多かったが、これを歩兵のM4カービン、M4A1にも広げる形だ。敵に気づかれにくくなると共に部隊内のコミュニケーションの円滑化が図れ部隊の致死性は向上される。
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https://taskandpurpose.com/military-tech/marine-corps-suppressors-fielding/