ロシアはMig-31に代わる次世代の要撃機Mig-41を開発しています

ロシアはMig-31に代わる次世代の要撃機Mig-41を開発します
Mig-31 (Photo by Rostec)

ロシアの軍需企業Rostec(ロステック)社は老朽化したMig-31に代わる次世代の長距離要撃機(インターセプター)として、MiG-41 (PAK-DP)の開発を進めていることを公表しました。

sponser

既に開発段階に入っている

ロシアはMig-31に代わる次世代の要撃機Mig-41を開発します

「Mig-31に代わる次世代の要撃戦闘機の開発はすでに始まっています。MiG-41の名の下で長距離迎撃のための航空複合体のプロジェクト”Advanced Long-Range Interception Aviation Complex(PAK DP)”は計画・開発作業の段階にあります」とロステックは1月22日に自社のWebサイトで公表しました。

新しい要撃戦闘機の開発に関する最初の報告は2018年とされ、昨年の夏にはロシア航空機製作会社(MiG)のCEOイリヤ・タラセンコがMiG-31戦闘機のコンセプトに基づいて次期要撃機の開発を計画していることを発表していました。早ければ2025年にはプロトタイプが開発されます。

Mig-31とは

MiG-31は、ソビエト初の第4世代航空機であり、Mig-25Pの後継となる要撃・局地戦闘機として1975年に初飛行を行い、1981年にソビエト空軍に採用されました。
MiG-31はタンデム型(2人乗り)の全天候型超音速長距離要撃機で高高度、あらゆる条件下で敵の戦闘機や爆撃機、巡航ミサイルなど空中標的を迎撃して破壊するように設計されました。強力なD-30F6バイパスエンジンを搭載し、最大速度はマッハ2.83 (3,000km/h)、高度25,000mまで素早く上昇します。MiG-31は1994年まで製造され、合計500機以上が製造されました。これまでマイナーな変更も含めて8度の改修が行われています。現在の最新モデルは2008年に近代化が始まったMiG-31BM。アビオニクスの追加と兵器の近代化により、能力はMiG-31より2.6倍向上しています。Zaslon-MPESAレーダーにより、最大320kmの範囲にある空中ターゲットを検出し、280km離れた場所から撃墜することができます。新しいレーダーは同時に最大10個のターゲットを追跡し、6個のターゲットを同時に攻撃することができます。
全114機が近代化される予定で、2023年に全機完了します。合わせて飛行時間を延長させる耐久年数の延長作業も進行中で、MiG-31BMは今後、約10年間運用される予定です。
この他にも最大速度マッハ10の超極音速ミサイル「Kh-47M2 キンジャール」を搭載できるMiG-31BRがあります。

Mig-41はどのような機体になる

ロシアの名誉パイロットはSu-57とF-35との戦闘を比較評価しました
Su-57

Mig-41は今のロシアの最新鋭戦闘機で第5世代のSu-57をベースに開発されるとロシアのメディアは報じており、ステルス機になると見込まれています。マッハ2~2.4の巡航速度に最大速度マッハ4を超えるように設計されるとされ、Su-57を上回ります。対ミサイルレーザー兵器で武装し、さらには宇宙に近い超高高度付近でも航行でき、弾道ミサイルに対抗。また遠隔操作による無人航空機(UAV)としても運用できると、MiGのイリヤ・タラセンコ事務局長はロシアメディアの取材に答えています。

sponser

Source
https://rostec.ru/news/mig-31bm-ptitsa-vysokogo-poleta/
https://www.rt.com/news/400687-russian-mig-interceptor-space/

sponser
ロシアはMig-31に代わる次世代の要撃機Mig-41を開発します
フォローして最新情報をチェックしよう!