米宇宙軍が同盟国に妨害防止GPS技術のMコードの提供を開始、でも日本は?

米宇宙軍が同盟国に妨害防止GPS技術のMコードの提供を開始

アメリカ宇宙軍(USSF)は、妨害やなりすましが困難な新しい軍事用信号(Mコード)対応の全地球測位システム(GPS)の受信機カード、軍事GPSユーザー機器を同盟国に貸し出し、GPS機能の作業実験およびフィールドテストを行う3年間の取り決めをスタートします。

USSFの宇宙ミサイルシステムセンター(SMC)は3月24日、新しい協定の下で、同盟国にMコード対応の軍事GPSユーザー機器(MGUE)技術の受信機カードを実験およびフィールドテスト用に貸し出しすると発表しました。協定の取り決めでは、参加する同盟国はが研究所および現場でMGUEをテストし、MGUEのパフォーマンスおよび互換性テストのデータを共有することを求めます。

Mコードは、現在利用可能なGPS信号の軍用アップグレード版であり、強化されたセキュリティ、渋滞防止、およびなりすまし防止機能を備えた、より弾力性のある測位、ナビゲーション、およびタイミングのソリューションを提供します。主に中国やロシアによるGPS妨害の対抗手段であり、同盟国にMGUEを提供することは、世界中の同盟国の戦闘機とユーザーを混乱から守ります。

Mコードに対応するGPS衛星は軌道上に既に約20機ありますが、地上での対応は大幅に遅れています。レイセオン・テクノロジーズ社が開発中の62億ドル規模の次世代管理システムは、2016年にローンチする予定が5年遅れており、このシステムは今夏に納入される予定ですが、米空軍は2017年に暫定的にロッキードマーティンと契約を結び、Mコード信号の限定バージョンであるMコード早期使用(MCEU)と呼ばれる現在のGPS地上システムへのアップグレードを構築。2020年3月に承認され、全てのアップグレード作業が7月に完了、今月11月から運用承認の手続きに入っており2021年に使用が開始されることになっています。

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同盟国の日本は参加しない?

USSFによると、カナダ政府が昨年12月に最初に文書に共同署名し、先月2月、最初のMコードPSS受信機を受け取り、協定は発効されました。この協定はNATOのフランス、ドイツ、英国、そして、韓国が協定を受け入れる予定であり、次いでオーストラリア、イタリア、スウェーデン、オランダが今年後半に協定に参加する意向を表明しています。今のところ、残念ながら日本が参加するという情報はありません。隣国、韓国はじめ主要な同盟国が早々に参加を表明しており、日本も声はかかっている筈なので、直ぐにでも参加を表明して欲しいところです。

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Source
https://www.c4isrnet.com/battlefield-tech/space/2021/03/25/space-force-begins-loaning-anti-jamming-gps-tech-to-allies/

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