護衛艦いずもに搭載されるかもしれない無人機RQ-21とMQ-8C

護衛艦いずもに搭載されるかもしれない無人機RQ-21とMQ-8C
いずもから離陸しようとするF-35B(Photo dvids)

2021年10月初め、四国沖で海上自衛隊の護衛艦いずもの甲板において岩国基地に所属する米海兵隊「第242海兵全天候戦闘攻撃中隊」のF-35 BライトニングII型戦闘機の離発着訓練が行われました。いずもはこのために飛行甲板の耐熱塗装や誘導灯、標識塗装といった空母化の改修を行ってきました。訓練は無事終了し、いずも型護衛艦がF-35Bの離発着が可能な軽空母しての能力を有したことを示したことになります。しかし、いずもに搭載されるのはF-35Bだけではありません。尖閣諸島など東シナ海の監視範囲拡大のために2つの米国製無人機の搭載、運用も検討に上がっているとされています。その2機の無人機を紹介します。

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RQ-21 ブラックジャック

RQ-21 ブラックジャック

RQ-21は米海軍、米海兵隊の要件を満たすためにボーイング社の子会社であるInsitu(インシツ)社によって開発された翼幅4.8mの重量34kgの小型の無人航空機です。2012年から海軍、海兵隊に配備されていますが、完全な運用能力に達したのは2019年になります。諜報活動、監視および偵察、データ収集、目標捕捉といった用途で運用されています。RQ-21は5機の機体と、2つの地上管制ステーション、カタパルト、スカイフックで構成されており、空気圧のカタパルトで射出、回収時はスカイフックに引っかけて改修します。機体には レーザー距離計(LRF)、電気光学/赤外線(EO / IR)センサー、および自動識別システム(AIS)が搭載され、昼夜関係なく高い状況認識力を誇ります。 17kgのペイロード能力があり、センサーなどを追加することも可能です。攻撃能力はありません。8馬力のレシプロエンジンを搭載、航続距離102km、110~160km/hの巡航速度で、高度6000mを最大16時間飛行します。海軍は主に船上、海兵隊は陸上で運用しています。

MQ-8C ファイアスカウト

MQ-8C ファイアスカウト
Photo dvids

MQ8Cはノースロップ・グラマンが米海軍のために開発した無人ヘリコプターです。全長12.6mと無人ヘリとしては比較的大きく、それもそのはず、有人ヘリである「ベル407」を無人ヘリコプターに改修しています。ヘリとして成熟した同機をベースにしているため、信頼性が高い機体です。2019年から米海軍に配備され、主に偵察、監視、戦場評価といった情報収集を目的に運用されています。レーザー距離計(LRF)、通信リレー、電気光学/赤外線(EO / IR)センサー、および自動識別システム(AIS)を搭載、昼夜関係なく高い状況認識力を誇ります。オプションで海上レーダー、COBRA地雷探知機を追加でき、海上、地上双方でミッションをこなします。貨物輸送ヘリとしても使え、機内に454kg、機外に吊り下げで1.2トンを運べます。また、2021年2月には対潜任務のテストを行っており、今後、同能力が追加させる可能性があります。兵器の類は搭載しておらず、攻撃機能はありませんが高いペイロードの能力はその余地を残します。巡航速度は213km/h、航続距離2272km、高度5,000mを最大12時間飛行します。2019年に日本政府が20機のMQ8Cを2023年から調達すると報じされています。

この2つが「いずも型」に搭載されれば、艦船からでは視認、レーダーで検知できない標的を検知、監視するなど監視範囲を拡大します。敵もドローン・無人機の配備を増やす中、有人機だけではなく、無人機の配備は必須かと思われます。これらはヘリ甲板を持つ艦船であれば運用が可能です。

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https://www.insitu.com/products/rq21a
https://www.northropgrumman.com/what-we-do/air/fire-scout/

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護衛艦いずもに搭載されるかもしれない無人機RQ-21とMQ-8C
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