アメリカ空軍長官のフランク・ケンドールは6月1日水曜に、兼ねてから計画されていた第6世代戦闘機NGAD(Next Generation Air Dominance)が開発段階に入ったと発表しました。
米空軍が計画する”次世代制空優勢”を意味するNGAD(Next Generation Air Dominance)プログラムは第5世代戦闘機F-22の後継となる第6世代戦闘機になり、有人機、ドローン、AIやセンサーなどが相互補完し、航空優位を獲得し、脅威を回避するためのシステムファミリーを開発する計画になります。計画は2010年代初頭から検討が始まり、2015年には実験機の開発が始まり、そして、2020年9月には既にプロトタイプが完成し、飛行に成功したことをウィル・ローパー空軍次官補が発表しています。そして、今回、NGADプログラムがエンジニアリングおよび製造開発(EMD)フェーズに移行したことを発表しました。通常、EMDフェーズの開始から初期運用能力(IOC)に到達するまでに約7年かかります。NGADは2030年代にF-22と交換開始することを目標にしています。
Photo US Airforceアメリカ国防総省は2023会計年度の予算案を発表、予算計画では米空軍機150機を退役させる予定で、その中には33機の第5世代戦闘機F-22が含まれています。訓練用のF-22 Block20[…]
そのF-22は2023年度に早くも33機の退役を計画していることを、今年3月に提出したアメリカ国防総省の2023会計年度の予算案に記載。これによって節約できる維持費用を「NGAD」の開発に使用することを計画しています。減少するF-22の分についてはNGADが配備されるまで1700機以上調達予定のF-35で補われることなります。
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