ウクライナ大統領府の発表によると、3月18日ウクライナに侵攻するロシア軍南部軍管区の第8諸兵科連合軍の司令官であるアンドレイ・モルドヴィチェフ(Andrei Mordvichev)中将が戦死した。”中将”となると、ロシア軍のこれまでの戦死者の中では最高ランクの将校になる。
Russian helicopters in Kherson are an absolute covfefe this morning pic.twitter.com/ADHkady9JA
— Illia Ponomarenko 🇺🇦 (@IAPonomarenko) March 16, 2022
アンドレイ・モルドヴィチェフ中将はロシア軍が占領しているウクライナ南部の要衝へルソンにあるChornobayivka(チェルノバエフカ)飛行場で戦死した。飛行場は占領後に第8諸兵科連合軍の前方指揮所が置かれ、航空機、ヘリの集積所になっており、ロシア空軍の空爆の拠点にもなっている。ウクライナ軍はここを奪還すべく、数日前から反撃を行っていた。上の画像は3月15日にウクライナ軍の砲撃によって炎上するロシア軍のヘリコプターだ。
ウクライナ大統領府の顧問であるアレクセイ・アレストビッチの発表によれば3月18日にも反撃を行い、砲撃によって同飛行場にあった前方指揮所を破壊、指揮官を殺害したと発表しており、それがアンドレイ・モルドヴィチェフ中将になる。他にも複数の将校が戦死したとされる。ロシア軍ではこれまで4人の将官を失っていたが、それは全員”少将”になり、中将と戦死となればロシア軍の戦死者の中では最高ランクになる。
These are the indicative estimates of Russia's losses as of March 16, according to the Armed Forces of Ukraine. pic[…]
ウクライナ軍はこの前日となる3月17日にロシア空挺部隊の精鋭部隊である第331警備隊突撃連隊の司令官セルゲイ・スハレフ大佐の殺害を発表している。部隊は2度のチェチェン紛争、2008年のグルジアの南オセチア紛争に派遣させるなど空挺部隊の中でもエリート部隊になる。