世界の戦闘民族5選

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世界の戦闘民族5選

戦闘民族といわれて誰もが思い浮かべるのが漫画『ドラゴンボール』の”サイヤ人”だろう。孫悟空とベジータの生まれ故郷になり、宇宙最強の戦闘民族になる。しかし、この地球にもサイヤ人程ではないが、かつて、そして、今でも戦闘民族と言われる民族・部族がいる。それら5部族について紹介する。

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マオリ族

マオリ族はニュージーランドの先住民族になる。ラグビーのニュージーランド代表が試合に前にやる「ハカ」はこのマオリ族の戦士の踊りになり、自らの力を誇示したり、相手を威嚇するために踊っていた。
マオリ族は1280年頃にポリネシア人がニュージーランドに移住して誕生したと考えられている。それ以前は、ニュージーランドに人間が住んでいたことを示す考古学的な証拠はない。その後、数世紀の間に人口が増加し、資源をめぐる戦争をもたらした。部族間の戦争は、一般的には土地紛争やマナ(神聖な力)の獲得や回復を目的としたものであった。マオリは、マナは先祖または戦闘を通じてのみ得られると信じていた。戦闘は一般にハプーと呼ばれる部隊によって行われた。マオリの人々は戦闘は祖先にとって神聖なものであると信じ、マナを獲得するために戦った。当時はカニバリズム(食人)が行われた。それは戦いに敗れた敵のマナを手に入れたいという欲望によって行われた。ハカで舌を出すのは「お前を食べるぞ!」という意味になる。 1768年にイギリス人が上陸、その後、植民地化され、1865年に独立する。マオリの文化は失われつつあるも、戦士の文化は残っており、第二次大戦にはマオリ大隊が創設。軍の中でもハカは踊られている。

ズールー族

現在の南アフリカ共和国からジンバブエ南部にかけて居住する民族で南アフリカ共和国では最大の民族となる。19世紀に存在したズールー王国が起源になり、強力な軍事力で一帯を支配していた。ズールー王国にはプロの兵士はいなく、19~40歳の男性からなる市民軍になり、戦時の際に徴集され、集まった軍団は「インピ(impi)」と呼ばれた。彼らは当時のアフリカの部族としては珍しく高度に訓練がされ、明確な指揮系統のもと組織化されていた。また、機動力が高く、徒歩で30キロの行軍も苦では無かった。緊急時はその倍の移動をして戦うことも可能だった。 彼らの装備の特徴が牛の皮からできた盾になる。黒と白の盾があり、黒は若い連隊、白はベテランの連隊と分けられ、指揮官は盾の色で部隊を判断した。武器は先端には20センチの刃渡りを持つ 1メートルほどの長さの槍になる。これを投擲するなどして戦った。奪った銃なども使用する者もいた。しかし、1880年のズールー戦争でイギリスの近代兵器と近代戦術の前に敗北し、イギリスに支配され、王国は解体されてしまう。

アパッチ族

アパッチ族は北アメリカ大陸の先住民になり、今のアメリカ合衆国南西部に居た遊牧民の部族を指す。春夏秋は主にバッファローを狩るなど狩猟によって生計を立てていたが、食料が乏しい冬は時々、他の部族を襲撃し、略奪を行っていた。1600年代に入ると白人の開拓者が入植してきて、彼らと取引を始めるが、取引で揉め停止すると、彼らは白人に対しても襲撃、略奪を行う。しかし、白人の支援を受けた他の部族によって攻撃を受け、アパッチ族はニューメキシコとアリゾナに移動する。しばらく、そこに定住するも、1850年にメキシコと白人たちがなだれ込む。彼らの土地は徐々に縮小していく。自由を求めた彼らはゲリラ戦で対抗した。この中にはかの有名な”ジェロニモ”もいた。1886年にアメリカに降伏するもアパッチ族はインディアンの中で最後まで戦った部族になる。

グルカ族

グルカ族はネパールのゴルカ群という山岳地帯で生まれた者を指す。しかし、正確には民族ではなく、あくまでそこで生まれたというだけになる。彼らは古来から現代において白兵戦、山岳戦に優れた戦闘集団として知られており、俊敏で獰猛、恐れを知らない兵として各国から傭兵として重宝されている。
1814年、植民地拡大を目指すイギリス(東インド会社)とネパールとの間でゴルカ紛争が勃発。ネパールは善戦するも敗戦することになるが、孤軍奮闘するグルカ兵の能力がイギリスの目に留まり、彼らを傭兵として雇用することを条約の中で批准され、それから彼らはイギリス軍として戦うことになる。今でもイギリス陸軍内にはグルカ旅団がある。彼らのシンボルとなるのがククリナイフになり、グルカ兵の証として授与される。

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コサック人

今のウクライナ、南ロシアの草原地帯にあった半軍事共同体になり、帝政ロシアの農奴制から逃れた農民や盗賊、没落貴族によって構成され部族になる。農業と略奪を行い生計を立てていたが、地域に侵入してくる他の部族たちと戦うに連れ、組織だった戦闘を行う部族に成長する。彼らは正統派キリスト教徒の集団になり、ヨーロッパの最前線でイスラム教徒の侵略を防いでいた。その軍事力に目を付けた隣国のロシアやポーランドは彼らの自治を承認して、国境警備などに利用した。しかし、ロシアは彼らの自治権を徐々に縮小していく。彼らは反乱を起こすも鎮圧される。19世紀に入り、ロシア革命で内戦が起こるとその機に乗じて独立を宣言するも鎮圧され、敗北。多くのコサック人が粛清対象になり死刑や流刑になる。ウクライナ地域ではホロモドールによって多くの民が餓死する。残ったコサック人は第二次大戦でドイツ側についてソ連と戦うもドイツが敗れ、コサックの共同体は解体され、姿を消してしまう。

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