リアル北斗の拳!ほぼ無政府状態、治安が最悪の国と地域12選

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リアル北斗の拳!ほぼ無政府状態、治安が最悪の国と地域11選

日本は世界で最も治安が良い国の一つといわれている。筆者は今まで世界30か国以上を旅してきたが、それは本当に実感する。夜中に一人歩き、子供が日中に一人歩きできる国は稀である。しかし、世の中には日本とは比較にならない程、治安が悪い国がある、まさに「リアル北斗の拳」と言える無法地帯といわれる国だ。私も若い頃は治安が悪いといわれる国や難民キャンプ、テロ組織の支配地域にも足を踏み入れたこともあるが、ここで述べる国に行くことは躊躇してしまう。

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リアル北斗の拳とは

北斗の拳』は少年ジャンプで連載された漫画作品になり、核戦争によって文明と人々の秩序が失われ、争いが繰り返されるという最終戦争後の199X年が舞台に武術「北斗神拳」の伝承者ケンシロウが旅をしながら弱者を助け、悪者を倒しくいく物語。「お前はもう死んでいる」という決め台詞が有名。ここで描かれる世界は国家の機能が崩壊し法や秩序が無く、弱肉強食の世界で略奪、殺人が横行している。それに近しい状況の国や地域を”リアル北斗の拳”を呼んでいる。映画『マッドマックス』の世界もそれに近しい。

ソマリア

映画『ブラックホーク・ダウン』の舞台になった都市モガディシュがありアフリカの角と呼ばれる東アフリカの国。ソマリア全土は外務省からレベル4の退避勧告が出ている。1991年に政府が崩壊して以降、中央政府が存在せず、無政府状態が続いている。周囲のアデン湾ではソマリア海賊によるタンカーの襲撃が相次いでいることも有名。北部のソマリランドと呼ばれる地域の治安は徐々に安定しつつあるが、そこより南の治安は最悪になり、外国人というだけで誘拐される。もし、訪れる際は護衛の兵士を2人を雇わなければならない。たとえ、それでも安全とは言えない。市場では簡単に銃も手に入る。

リビア

地中海に面する北アフリカの国。リビア全土は外務省からレベル4の退避勧告が出ている。2011年にカダフィ政権が倒れて以降、新政権リビア国民代議院、イスラム系武装勢力、旧政権支持派による内戦が各地で勃発した。新政権は国内を掌握できておらず、現在では5つの勢力が覇権を争い、ほぼ無政府状態に等しい状況になっている。2012年には映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』にもなった、ベンガジのアメリカ総領事館がイスラム武装勢力に襲撃されアメリカ大使が殺され、近くのCIA拠点も襲撃される事件が起きた。市場には旧政府軍の兵器が多数出回っており、誰でも購入できる。

中央アフリカ

その名のとおりアフリカの中央に位置する内陸国。中央アフリカ全土は外務省からレベル4の退避勧告が出ている。1960年にフランスから独立して以降、クーデターが頻発し、政情が安定していない。 クーデターの度に街では暴行・略奪が横行。2014年に今の政権が樹立し、安定しつつあるも、前政権のイスラム系反政府勢力セレカが今でも襲撃や衝突事件を起こしており、治安が一向に安定していない。460万人の人口に対し、警察は僅か200人と機能していない。

ナイジェリア

人口と経済規模はアフリカ諸国のなかでもトップクラスだが、最近ではイスラム過激派が台頭し、治安が悪化している。ニジェールの国境付近には外務省からレベル3の渡航中止、レベル4の退避勧告、その他の地域にも不要不急の渡航禁止の勧告を出している。その主な要因はテロ組織「ボコ・ハラム」になり、首都ラゴスを始め各都市で爆弾テロに外国人を狙った誘拐を起こしている。過去には学校を襲撃し、女子生徒を誘拐し、兵士たちにあてがうなど非人道的な行いに毎とが無い。ボコ・ハラム以外の犯罪組織の身代金目的にした外国人の誘拐も多発している。大使館の車が渋滞で停車している間に強盗に襲われる事件も。

スーダン(ダルフール)

北東アフリカに位置する国。スーダン全土には外務省からレベル2、3の勧告が出ている。特にチャドなどと国境を接する北西部ダルフールではアラブ人と非アラブ人による「ダルフール紛争」が2003年から続いており、現代における世界最大の人道危機が叫ばれている。政府の支援を受けるアラブ人民兵組織ジャンジャウィードが非アラブ系の村で虐殺、略奪、強姦が何でもありの横暴を行っており、政府は黙認している。対立非アラブ系の民兵組織も加わり虐殺の応酬になっており、50万人以上が無くなっている。

アフガニスタン

中東の国アフガニスタンは1978年のアフガニスタン紛争以降から政情不安が続いている。アフガニスタン全土は外務省からレベル4の退避勧告が出ている。ソ連のアフガニスタン侵攻の撤退後の1989年にはタリバンが台頭して、国内では部族間での争いが激化する。タリバンはその後、国土の9割を治め政権を握るも2001年の同時多発テロの首謀者として、アメリカおよびNATOの攻撃を受け、タリバン政権は崩壊。その後、2004年にアメリカなど有志連合が主導するアフガニスタン・イスラム共和国が誕生するも、同政権に反対するタリバン勢力により、テロが継続的に起きており、国境や山間部はタリバンが抑えており、内戦に近い状態になっている。

イエメン

サウジアラビアに面する中東の最貧国になる。イエメン全土は外務省からレベル4の退避勧告が出ている。2015年に政府と反政府による内戦が勃発。隣国のサウジアラビアも参戦し、空爆などが行われている。国内ではISILなどのイスラム過激派組織も台頭し、3つ巴の様相になり、要人暗殺、テロや誘拐事件が多発しており、ジャーナリストや人権活動家も狙われたため、多くの外国人が国外に脱出した。

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