自衛隊の観閲式などを見たことある人は整然と並び行進する自衛隊員の姿を見たことがあると思う。前、横の人と位置、足の腕の動きをピッタリ合わせ、間隔を保ちながら、軍楽隊の音楽と、命令に合わせ、一糸乱れぬ動きは見ていて、壮観だ。実はこの行進にはいくつか種類やテンポがあって、それぞれ行進の動きには特徴がって興味深く面白い。今回は行進の種類を動画を交えて紹介する。
行進は軍の規律を示す
行進は軍事教練の基本訓練の大部分を占め、部隊内における規律、統制、集団行動を学ぶ上で必要になり、かつ、外部に対しても、統制が取れた部隊ということを示すうえで重要な動きになる。統制ある行進の動きは兵士にとって必要不可欠な動きと見なされている。
Quick March(クイックマーチ)
基本行進の1つになる。テンポは120ビート/minになる。アメリカでは「quick time」と呼ばれている。
Double March(ダブルマーチ)
基本行進の1つになり、小走りに走るような動作になる。テンポは速く、180ビート/minになる。アメリカでは「double time」と呼ばれている。
Highland March(ハイランドマーチ)
スコットランドのスカート状の民族衣装「キルト」を着用時に行う行進。キルトは昔、軍服として使用されており、イギリスはじめ、カナダ、アメリカなどイギリスにルーツを持つ国の軍では儀礼的行事にキルトを着用する。テンポは80ビート/minと比較的ゆっくりなペースになる。
Rifles March(ライフルマーチ)
ダブルマーチのような速いテンポの小走りになり、銃を携えた行進になる。銃は肩に携えるのではなく、手に持つ。テンポは140ビート/minとダブルタイムより若干遅い。
Slow March(スローマーチ)
国賓を迎える式典などで行われる行進。テンポはもっとも遅く60ビート/minになる。
Parade March(パレードマーチ)
軍事パレード、観閲式などで行われる行進。音楽とのコンビネーション、国によってテンポは異なる。テンポ的にはクイックマーチに近い。
french foreign legion pace(フランス外人部隊)
フランス外人部隊の行進は独自のテンポになっており、88ビート/minになる。
Paso Legionario
スペイン軍の行進になり、早歩きのようなテンポで144ビート/minになる。
Goose Step(グース ステップ)
アヒル足行進と呼ばれ、昔はナチス式行進とも呼ばれた。膝を曲げずにまっすぐ伸ばした脚を高く上げる行進。主に旧共産圏、社会主義国の軍事パレードで見られる。
それぞれ、特徴があって、おもしろくないですか? 私はライフルマーチがお気に入りです。今度サバゲーで仲間とやってみようかな。