世界の第5世代戦闘機

世界の第5世代戦闘機

第5世代戦闘機は現在の世界の最先端の戦闘機になり、最も優れた航空機でもある。そんな第5世代戦闘機の特性はステルス技術になり、平らで突起物の無い滑らかなボディはレーダー反射を低減し、特殊な形状の排気ノズルは赤外放射を低減する。また、エンジンは機体の内部に配置され、可能な限り熱の痕跡を隠している。これにより第5世代戦闘機はレーダーで検知されにくく、敵に気づかれることなく攻撃することが可能になる。第5世代機同士の戦闘になった場合はお互いに探知することは不可能といわれている。最新のアビオニクス(航空電子機器)により航空機はネットワーク化され、リアルタイムで戦場の情報は送受信され、他の機体と共有化される。ソフトウェは常に最新にアップデート化される。F-35ではマルチスペクトルセンサーを機体のあらゆる面に配置し、パイロットは機体を操作することなく360℃の視界を得る事ができる。レーダー、ウェポンシステムは最新化され、敵より先に発見し先制攻撃をしかけることができる。

しかし、第5世代戦闘機は非常に高価で高度な技術を必要とするため、開発する国はごくわずかになり、途中で止めた国も多い。開発された数少ない第5世代戦闘を4機を紹介する。

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F-22 アメリカ

アメリカは1980年代からF-15、F-16に続く次期戦闘機を計画しており、2005年に配備されたF-22 ラプターは世界で最初の第5世代戦闘機であり、現時点で世界最強の戦闘機とされている。アメリカのロッキードマーティン社が開発し、現在、米空軍にしか配備されていない。空対空戦闘用に設計され超音速(マッハ2.25)でスーパークルーズでき、運動性に優れ、戦闘機同士のドッグファイトにおいては一番優れた機体。しかし、一機当たり3億3,900万ドル(368億円)と非常に高価になり、現在、生産は停止されており、200機しか製造されていない。世界で先行して開発、その後の量産化が行われていないため、後発の第5世代戦闘機より最新機能が一部劣っている。熱探知できる赤外線追尾機能が無いため、第5世代戦闘機同士の戦闘の場合、中距離で戦闘に劣るとされている。

F-35 アメリカ

アメリカのロッキードマーティン社が開発したF-35ライトニングⅡは2015年に配備された米軍最新の戦闘機。F-35はマルチロール戦闘機になり、基本形のA、短距離離陸・垂直着陸可能なSTOVLタイプのB、艦載機用のCがあり、戦闘機・攻撃機として空対空、地対空双方で一定の戦闘能力を発揮する。マッハ1.6と運動性は若干劣るがウェポンベイの収容能力が高く、任務により多様な武装換装が可能になる。ビーストモードではステルス機能を犠牲にするが、10発以上のミサイルを搭載することができる。F-35は米国、英国、イタリア、オランダ、トルコ、カナダ、オーストラリア、デンマーク、ノルウェーの9か国によって共同開発され、F-22とは異なり米国の同盟国に配備されるため4000機ほど量産化される予定だ。航空自衛隊にも配備され、いづも型護衛艦が空母に改装されたのちはF-35Bが艦載機として搭載される。

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F22ラプターとF35ライトニング、どちらが最強なのか比較してみた
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Su-57 ロシア

ロシアのスホーイ社が開発したスホーイSu-57はロシア軍最新の戦闘機になり、NATOコードネームでは「フェロン」と呼ばれている。初飛行は2010年になり、2020年の運用開始に向け最終テストを行っている。大型の双発エンジンを搭載した超音速(マッハ2)でのスーパークルーズと三次元偏向ノズルの運動性に優秀なステルス技術から、その性能は二次元偏向ノズルのF-22を超えるのではといわれている。また、遠隔操作による無人飛行も可能になっており、将来的にはAIを使った自律飛行も計画しているといわれている。空対空機だが対艦ミサイル、空対空ミサイル、空対地ミサイル、誘導爆弾が搭載可能なウェポンシステムを擁している。今のところ76機の生産を予定している。

J-20 中国

中国航空工業集団公司が開発したJ-20(殲-20)は中国人民解放軍最新の戦闘機になる。初飛行は2011年になり、2017年に運用が開始された。他の第5世代と比べると機体が大きいとされているが、同機の特徴でもある機首にはカナードと呼ばれる前翼があり、これにより運動性を向上している。速度はF-22、Su-57と同等のマッハ2とされており、ステルス技術はF-35と匹敵すると中国メディアは報じている。機体は現在、新型エンジンに切り替えるなど、まだ完全体に至っていなく、2020年中に新しい量産モデルが配備される予定になっている。中国では現在、空母艦載機用に二機目の第5世代戦闘機J-31を開発している。

中国は米軍のF-22はJ-20に勝てないと言っています

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