ロシア陸軍の97%がウクライナに投入された

ロシア陸軍の97%がウクライナに投入された

大規模攻勢を強めるロシアはウクライナにほぼ陸軍の全軍を集結させたと、2月15日、イギリスのベン・ウォレス国防長官がBBCに語りました。その規模はロシア陸軍の97%に相当します。

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ロシア軍はウクライナ侵攻を開始していから1年目を迎える今月2月に大攻勢を計画。ロシアが言う「特別軍事作戦」の当初の目的であるドネツク州とルハンスク州を完全占領するために軍の再編成を行っており、ウクライナ軍の情報将校によれば、1,800両の戦車、3,950台の装甲車両、2,700門の砲兵システム、810台のソビエト時代の多連装ロケットシステム、300機のヘリコプターを集めています。また、兵力については30万人から最大50万人を投入する準備があるとの情報があります。ウクライナ国防情報長官のキリロ・ブダノフはワシントン・ポストのインタビューに対し、1月末時点で約326,000人のロシア兵がウクライナで戦っていると述べています。

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ロシア軍の戦前の正規兵力は80万前後と言われ、その内、陸軍の兵力は36万人です。とはいえ、ロシア陸軍は既に半分以上を失っています。失った分を徴兵、動員によって30万人以上を補充、現在の規模は30~50万人とされ、その97%となると29~48.5万人に相当。ウクライナ軍が言っていた兵力30~50万に合致します。

これだけの兵力を一度に動かせる兵站能力をロシアが持っているかどうかは定かではありませんが、東部でのロシアの大攻勢は既に始まっており、バフムトではロシア軍の攻撃が激化、ウクライナ軍が2km後退したという情報もあります。しかし、その代償として、ロシア軍は第一次世界大戦レベルの消耗に苦しんでいるとベン・ウォレス国防長官は述べています。ロシアは第一次大戦で181~225万人の兵士を失っています。

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Source

Wallace: 97% of Russian army is in Ukraine

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ロシア陸軍の97%がウクライナに投入された
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