アメリカのコロラド州リトルトンに拠点を構えるAimLock社は10年以上にわたり精密射撃と射撃補正を提供する高精度自動ターゲティングシステム開発しています。同社のシステムは銃口を自動調整し、不安定な飛行中のヘリや走行中の車からでも正確な射撃を可能にします。
自動で銃口の向きを調整
AimLock社の開発するシステムは銃に光学システムなどを含む外骨格を装着することで機能を拡張します。これによって得られた精密射撃システムは、独自のCORE精密標的コンピュータシステムを利用して、シューターやオペレーターが安定姿勢、不安定な移動中でも半自律的に標的を検出、分類、追跡し、最適な発射ソリューションを自動的に計算することを可能にします。このテクノロジーはシューターのロックオンを判断し、重要な射撃時の照準時間を大幅に短縮、速やかな射撃、ヒット確率を高めます。照準が中々定まらない場合でも射撃補正システムにより、ターゲットを追跡して銃口の向きを自動で調整します。銃口からターゲットが外れる度に銃口の向きは調整されます。
これらのシステムは軽・汎用・重機関銃、小口径から中口径のライフルと既存のほぼすべての銃器に適用でき、銃器全体の射撃を補正します。銃器は外骨格の内部でロボット的に安定化され、システムのコンピュータは同時にターゲットと銃器の狙いの両方を追跡し、アクチュエータを使用して銃器を自動修正、意図しない動きや照準エラーを継続的に補正します。
I-M1
I-M 1は軽量で安定性に優れたオート・ターゲティングシャーシで、既存の中距離ライフル用に設計されています。統合された昼/夜センサー、アクティブな安定化装置、自律的なターゲットの検出、追跡、分類、および自動弾道ソリューションを特徴とするI-M1の精密なターゲティングにより、使用するシューターは、同じシナリオで訓練されたシューターよりも高速かつ正確に、ヘリコプターといった移動体から静止したターゲットや移動するターゲットを撃つことができます。自動ターゲットキャップ機能をオンにすると、システムは即座にターゲットのプロファイルを検出して追跡し始め、ターゲット上の理想的なショット配置を維持するために武器の照準を継続的に変更、人為的エラーを積極的に修正して高いヒット確率を維持します。電源をオフにすれば、通常の銃器と同じように動作します。
R-M1
R-M1は汎用性を備えた中・重口系用の遠隔操作兵器ステーション (ROWS) と組み合わせることで三脚、建物、ATV、UTV、地上車両、ボート、ヘリコプターなど、すべてのプラットフォームに取り付けることができる兵器システムです。実績ある既存のROWSと、AimLockの革新的な自動ターゲティング技術を組み合わせたことで、不安定な乗り物、遠隔操作でも正確な射撃を提供します。
R-S1
R-M1の小型版になり、既存のライフルをROWSに装着できます。小型ドローンに装着することも可能です。
価格や駆動時間、重量など細かいスペックは不明です。軍や各機関での採用実績はまだ無いようでAimlock社は現在、米空軍、海兵隊、沿岸警備隊、法執行機関に売り込みをかけています。
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