ウクライナが受領した飛距離440kmの自爆ドローンAltius-600M

ウクライナが受領した飛距離440kmの自爆ドローンAltius-600M
©Anduril Industries

ウクライナはアメリカからの追加軍事支援として偵察・戦闘ドローンの「Altius-600」の自爆ドローンタイプ「Altius-600M」を受領しました。これは飛距離が440kmにもなり、ウクライナに提供される兵器としては最長の射程を有します。

アメリカ国防省は4月4日にウクライナへ新たに提供した追加軍事支援の兵器リストを発表しました。その中には2月23日に提供する旨を発表していた軍用ドローンの「Altius-600M」が含まれており、既にウクライナに送られ、間もなく戦場に投入されます。

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ALTIUS-600

ALTIUS-600はアメリカの無人航空機メーカーArea-I社によって開発された軍用の戦術ドローンです。同社はその後、無人航空機メーカーのAnduril Industries社に買収されており、現在はAnduril社が製造を担っています。

スペック

ALTIUS-600は諜報、監視、偵察 といったISR活動、電子戦を目的に設計された小型の無人航空機システム (UAS) です。全長は1m、翼幅は2.54m、総重量は12.25kgとコンパクトで軽く、人が持ち運べる大きさです。機体は近代的な流線形のボディと逆V字型の尾翼が特徴で、後部プロペラを採用、機体は白を基調とし、昼間の飛行でも目立ちにくい設計になっています。

UH-60ヘリから発射されるALTIUS-600
UH-60ヘリから発射されるALTIUS-600(©Area-I)

発射は専用のチューブ発射管から、空気圧によって空中に射出されます。この発射システムはマルチプラットフォームに対応しており、地上、車両、船舶、そして、空中のヘリや航空機からも射出が可能です。機体は回収可能なように設計されており、平坦な地形ならどこにでも着陸できます。

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自爆ドローンモデルALTIUS-600M

今回、ウクライナに提供されるのは自爆ドローンモデルの「ALTIUS-600M」です。”M”は”Munition(弾薬)”を意味し、ペイロード最大3kgの機体には高性能爆薬または成形炸薬弾頭を取り付けることできます。操作は遠隔操作ですが、複数のシーカーも搭載できるので自律的に目標を狙うこともできます。

機体の巡航速度は60km/h、最大速度は90km/hと早くはないですが、航続距離は440kmと長く、最大4 時間の飛行が可能です。アメリカからウクライナに提供され、既に実戦投入されている自爆ドローンSwitchblade 300の航続距離が90km、飛行時間が40分なので、攻撃範囲は大幅に拡大されます。この攻撃範囲は現在、市場に出ている自爆ドローンの倍以上です。

機体はモジュール設計になっており、弾頭を搭載しなければ、これまでの従来通り、偵察ドローンとして使用でき、カウンタードローンジャマーも搭載できるので、対ドローン兵器としても使用できます。

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Source

https://www.armyrecognition.com/defense_news_april_2023_global_security_army_industry/united_states_delivers_altius-600m_loitering_munitions_to_ukraine.html

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ウクライナが受領した飛距離440kmの自爆ドローンAltius-600M
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