ASMI|インド国産の新しいサブマシンガン

ASMI|インド国産の新しいサブマシンガン

インド軍は自国で開発した初の国産サブマシンガン(SMG)”ASMI(アスミ)”を発表しました。これにより、これまで輸入に頼ってきたSMGを国産に切り替えるかもしれません。

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未だに第二次大戦時のSMGを使っていた

スターリング・サブマシンガン

旧イギリス領であったインド。インド軍のサブマシンガン(SMG)は長らく、第二次世界大戦時にイギリスで開発されたスターリング・サブマシンガン(写真上)、及びそれをコピーした1Aカービンライフルを使用してきてました。スターリングは90カ国以上に採用されるなど優れた短機関銃ではありましたが、流石に老朽化。一部の部隊ではMP5やMP9などを輸入して代替えとしていましたが、大規模な切り替えは行われていません。しかし、近年、中国、パキスタンとの対立の激化に加え、国内でのテロ激化もあり、SMGの切り替えに迫られていました。だが、世界でも有数の規模を誇るインド軍に配備するにはMP5、MP9は高過ぎます。そこで、安価に抑えるために国内で開発することに。そこで開発されたのがASMIです。

僅か4カ月で開発

開発するのはインド国防省傘下の防衛研究開発機構(DRDO)とDRDOの一部である兵器研究開発機構(ARDE)。そして、デザインは悪名高い、あのINSASライフルをリバースエンジニアリングして製造した経験のあるインド陸軍将校のプラサド・バンソッド中佐が務めます。驚くべきことはASMIは僅か4カ月で開発されたことです。現状はまだプロトタイプで完成品ではありませんが、それでも4カ月というのは驚異的です。そのスピードとインド産ということもあり、品質には少し疑問符が付きますが、300発以上の発射テストでは問題は無いようです。

ASMIという名前は「プライド」、「自尊心」、「ハードワーク」を意味しています。ASMIはまだ、プロトタイプの段階でインド軍での採用はまだ未定です。

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概要

ASMIは従来のSMGと同様に9×19mmパラベラム弾を使用します。上部レシーバは航空機グレードのアルミニウム製、下部レシーバーはカーボンファイバー製で、重量は1.7~2k。トリガーパーツなどは金属3Dプリンタで作られ、プロトタイピングと呼ばれる手法で作られています。全長は不明ですがバレル長は20cm。シンプルなブローバック構造で33発の大容量マガジンを使用。発射速度は600発/分とMP5には劣りますが、UZIと同等の能力になり、有効射程は100mです。
アッパーにはフルレングスのピカティニーレール、サイドにはM-Lokレールシステム、ストックは折り畳み式、グリップにはピストルグリップが採用されています。

主に指揮官、戦車および航空機の乗組員用の携行銃器。また、市街地や屋内でのCQB(近接戦闘)、テロ対策、人質救出作戦などに従事する部隊の個人兵器。法執行機関や警護職員用の銃器としての利用が予定されています。

ASMIの製造コストは50000ルピー未満とMP5の約三分の一になり、輸出も検討しています。 

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Source
https://pib.gov.in/PressReleasePage.aspx?PRID=1688547
https://www.indiatoday.in/india-today-insight/story/the-indian-army-s-general-kalashnikov-gives-it-a-new-9-mm-sub-machine-gun-1759202-2021-01-14

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