アメリカ空軍の最新鋭ステルス戦略爆撃機B-21レイダー。同機はまだ、開発中で初飛行すらまだですが、既に近代化改修の計画が立てられています。
アメリカ空軍は現在開発中のB-21レイダー戦略爆撃機の開発を継続するために2024年度予算に27億ドルを要求していますが、それとは別にB-21の近代化改修のための「長距離攻撃爆撃機(B-21)近代化(Long Range Strike Bomber (B-21) Modernization. )」の項目を追加、その予算として2億4100万ドルを要求しています。
しかし、B-21は近代化改修も何も、まだ開発中であり、正式に発表、お披露目されたのも昨年の12月。初飛行すらまだ終えていません。運用開始予定は2027年と、まだ少し先です。とはいえ、B-21の開発プログラムである長距離攻撃爆撃機(LRS-B) は2011年に開始され、設計レビューが完了したのは2018年12月。そこから、B-21の基本設計は変っていません。つまり、就役する頃には、最新機と言えど、その設計思想は10年前のものになっているということです。例えば2005年に就役したF-22ステルス戦闘機もまだ最新機と思われていますが、設計が始まった当初はまだ冷戦期で、対ソ連を念頭に大陸での運用を考えて開発されていましたが、現在の対中国を考えると広い洋上で使用するには能力不足で、そのF‐22も2030年頃に退役を予定しています。
また、B-21にはAIを搭載し自律飛行可能な2機の無人機とセットで運用される予定ですが、この技術はまだ開発中であり、確立されていません。ただ、B-21は将来の空戦、地政学的な変化を見据え、バージョンアップしやすい設計になっています。
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B-21レイダーは2022年に初飛行を計画していましたが、2023年に延期。年内に初飛行の予定ですが、それも当初の予定より遅れており、2027年の就役も難しいとされています。
US Air Forceアメリカ空軍は12月2日金曜、最新鋭の戦略ステルス爆撃機「B-21 Raider(レイダー)」を正式にロールアウトした。[adcode]B-21を開発するNorthrop Grumm[…]
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