上の写真はCGでも合成でもありません。9月29日に巨大なC-17軍用輸送機がオーストラリアのブリスベン都市上空を低空で実際に飛んでいる様子を収めた写真です。写真だけではなく、この飛行の様子は多くの人に動画としても収められました。
ブリスベン上空を飛行
飛行が撮影されたのはオーストラリア東部のクリーズランド州にあるオーストラリア三番目の大都市ブリスベンの中心部を流れるブリスベン川上空です。飛行していたのはオーストラリア空軍に所属する大型軍用輸送機C-17ことグローブマスターIII(Globemaster III)になります。その大きさは全長53m、全幅52m、重量128トンにもなります。そんな巨大な輸送機がビルよりも低い高度で都市の合間を飛行していったのです。
In da move ! RAAF C-17 low pass at Brisbane River Fire Air Show
— Harry Boone (@towersight) September 29, 2019
Cc pic.twitter.com/tgHXmPdJyz
映像を見てお分かりのように、C-17は超低空で、撮影者の居る高層ビルよりも下の高度で飛行しているのが分かります。真っすぐに進んで来たC-17はビルの手前で旋回していきます。下は別の場所から撮られた映像です。
My clip from a different building…it’s an annual thing here on the Brisbane river they actually get that close it’s incredible pic.twitter.com/fw9RkQh0KQ
— Belle (@Binky887) October 1, 2019
これは緊急事態や訓練飛行ではありません。実はオーストラリア空軍による展示飛行の1つになります。どのような航空機も操縦士たちは巧みに操ることができること示すためにこのような超低空で都市上空を飛行したのです。C-17以外にも戦闘機のスーパーホーネットF/A-18でも同様の飛行を行っています。
And then of course there is the hornet pic.twitter.com/omOf1p4Bbk
— Belle (@Binky887) October 1, 2019
C-17にはテレビ局のニュースレポーターも同乗しており、コクピット目線から収めた映像がインスタグラムに投稿されています。
上のインスタの画像を右にスライドした次の画像をタップでコクピットからの映像が流れます。映像には飛行機がどれだけ建物、地面に近いかが分かることを示すように「Terrain(地形、地勢です)」、「機首を上げろ」という警告メッセージが鳴り響いています。普通の操縦士なら冷静に操縦はできないでしょう。
さらにもっと迫力ある映像、体験がしたい人は下のVR動画をどうぞ。なんとオーストラリア軍はこの時のコクピットの360°カメラを設置して飛行の一部始終をカメラに収め、youtubeに投稿しています。あなたがVRヘッドセットをお持ちなら是非、体験してみてください。
ちなみにこの動画の中でコクピットの隊員たちは笑ってました。余裕ですね。日本ではこのようなことは無理でしょうね。