DAPRAは空対空戦闘が可能な無人航空機を開発します

DAPRAは空対空戦闘が可能な無人航空機を開発します
Photo by DARPA

米国国防総省の研究機関である国防高等研究計画局(DARPA)は空対空能力を有した無人航空機(UAV)『LongShot(ロングショット)』を開発しています。

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『LongShot』プログラムは、複数の空対空兵器を搭載できる空中発射型無人航空機 (UAV) です。その目的は、航空機の交戦範囲を大幅に拡大し、任務の有効性を高め、有人航空機に対するリスクを低減することができる新しいUAVを開発することです。第一段階の予備設計作業を行なう契約を米ゼネラル・アトミックス社、米ロッキード・マーチン社、米ノースロップ・グラマン社と結んだことを今月8日に発表しています。DARPAは2021会計年度の予算案でLongShotプログラムの研究開発費として2200万ドルを要求していますが、契約の詳細はあかされていません。

DAPRAは空対空戦闘が可能な無人航空機を開発します
Photo by Lockheed Martin

現在の制空権の優位性の概念では、空対空ミサイルを運搬でき対空能力を有する先進的な有人戦闘機に依存しています。LongShot UAVは有人戦闘機の生存率を上げ、交戦距離のギャップを埋めることを目的にしています。UAVは戦闘機や輸送機、爆撃機といった有人航空機に搭載され、交戦地域の近くで空中から射出され、有人機の前に配置されます。有人機は敵の脅威から遠く離れたスタンドオフの範囲に位置しながら、UAVはネットワークリンクされ遠隔操作、またはAIによる自律航行の上、搭載された空対空ミサイルにて敵機を攻撃します。これにより、有人機の射程は大幅に延び、UAVが交戦距離のギャップを埋めることで有人機の生存率を高めます。

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「ロングショット計画は、最新の空対空兵器を使用することができる無人航空機を実証することによって、空中戦闘作戦のパラダイムを変える。」とDARPAのプログラム責任者、ポール・カルフーン中佐は語っています。

プログラムの後期段階では、運用条件下で搭載武器の発射前、発射中、発射後に制御された飛行が可能かどうかの本格的な空中発射システムの実証実験が行われます。DARPAによると、エンドユーザーとして考えられるのは、米空軍と米海軍です。

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Source
https://www.darpa.mil/news-events/2021-02-08

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