ミリタリー好きは必見!ベトナム戦争の大迫力な“ヘリコプター”が強烈な印象を残す映画3選!
『地獄の黙示録』『デンジャー・クロース 極限着弾』の次は、大スクリーンで『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』を目撃せよ!
ヘリコプター映画×ベトナム戦争
ベトナム戦争を描いた映画は過去にも数々と生み出されてきた。その中でも縦横無尽に宙を舞うヘリは、戦争映画には欠かせない強烈なアイテムだ。今回、“ヘリコプター”が強烈な印象を残す3作品を紹介したい。
第一に思い浮かぶのは、1979年のカンヌ国際映画祭で最高賞《パルムドール》に輝き、1980年のアカデミー賞Ⓡでは撮影賞と音響賞の受賞をした戦争映画の傑作中の傑作『地獄の黙示録』(79)である。オープニングでは、ヘリコプターの音が360度、丁度観客を中心に場内を一周する画期的な音響効果と共にドアーズの「ジ・エンド」とシンクロし、不穏な空気を見事に演出。現在では珍しくない5.1chサラウンドシステムを世界で初めて実現し、映画における音響を革新した1本としても知られた今作は、映像としてだけではなく、音としてもヘリコプターの臨場感を味わえるだろう。更に、ロバート・デュバル演じるビル・キルゴア中佐が、サーフィンをするために爆撃する場面では、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」がその狂気の沙汰を現出、映画史に刻まれる名場面と言えるだろう。
続いて、ベトナム戦争におけるオーストラリア軍の中隊108人と南ベトナム解放民族戦線2000人との壮絶な戦闘である実話“ロングタンの戦い”を映画化した『デンジャー・クロース 極限着弾』(19)を選びたい。タイトルでもあるデンジャー・クロースとは、味方にも砲撃が届くほどの超至近距離での交戦という意味だ。今作で映し出されるヘリは、至近距離で襲撃し、見事に観客にスリルと恐怖を与えた。
そして、現在公開中の『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』では、敵に囲まれ絶体絶命の窮地に落ち至った仲間を救うために、アメリカ空軍の落下傘数救助隊の医療兵がヘリからの決死の降下を見せる。地上に降りたったウィリアム・H・ピッツェンバーガーは、60人以上の兵士たちを献身的に救った。戦線から発つヘリコプターで脱出するチャンスがあったにも関わらず、ピッツェンバーガーは残された兵士たちを救うために留まり戦死した。この英雄的な行為に対して名誉勲章の請願が行われるが、32年もの長きにわたって授与は却下され続けた。大迫力の戦場描写に、名誉勲章授与を巡る人間ドラマが交錯する、実話を基にした必見の作品だ。
ベトナム戦争で活躍したヘリコプターを圧巻の臨場感で描いた3作品は、どれも要チェックだ!
大スクリーンで“ヘリコプター”を堪能できる『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』は絶賛公開中!
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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実
1999年、ペンタゴン空軍省の官僚ハフマン(セバスチャン・スタン)は、30年以上も請願されてきたある兵士の名誉勲章授与の調査を行うことになる。1966年ベトナム戦争下、空軍落下傘救助隊のピッツェンバーガーは敵兵の奇襲を受け孤立した陸軍中隊の救助にヘリで向かうが、あまりにも激しい戦闘のためヘリは降下できなかった。すると彼はその身一つで地上に飛び降り、自らの命は顧みず負傷兵たちを救出していく。だが、ついに銃弾に倒れてしまう。気乗りしないままに調査を開始したハフマンだったが、やがて、ピッツェンバーガーの並外れた勇気ある行動と、生き残った兵士たちの痛みの深さを知り、大きく心を動かされるのだった・・・
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