インド空軍のMig-21が60年に及ぶ任務を終え退役 機体の半数を墜落事故で失っていた

インド空軍のMig-21が60年に及ぶ任務を終え退役 機体の半数を墜落事故で失っていた
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10月30日、インド空軍第4飛行隊のMiG-21戦闘機が最後の飛行を終えた。Mig-21は60年間に渡ってインド空軍で運用されたいたが、今後、同飛行隊はSu-30 MKIにその座を譲る。

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Mig-21はソ連のミグ設計局が開発した超音速の第3世代戦闘機で1959年から1985年にかけて延べ1万1000機製造されたベストセラー機。インドはこれを1963年から配備しており、ライセンス生産を含め、延べ946機がインド空軍に納入され、主力戦闘機として長年に渡って、インドの空を護ってきた。しかし、それも半世紀以上が経つと機体は老朽化。機体を改修しながら機体寿命を延長していたが、2011年から徐々に退役を進めていた。2023年5月時点でインド空軍に残っていたのは3個飛行隊50機となっていた。第4飛行隊での役目を終えた事から、残りは2個飛行隊のみになるが、これも2025年までに全機退役する予定だ。

インド空軍のMig-21の特筆すべきは946機の内、半数の476機を失っている点だ。インドは隣国中国との中印国境紛争、パキスタンと三度の印パ戦争を戦っているが、これら戦闘で同機を失ったわけではない。そのほとんどは墜落事故によるもので、その数は400機以上にも上り、170~200人のパイロットが亡くなっている。老朽化が激しく、近年は毎年のようにMig-21が墜落していた。

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退役したMig-21の代わりに防空を担うことになるのが2000年代から調達を開始しているSu-30 MKIフランカーだ。同機はロシアのSu-30戦闘機のインド版でライセンス生産を含めこれまで272機が納入されており、現在もロシアとインドで生産が続いている。しかし、2020年にロシアに追加発注した12機がウクライナ侵攻の影響で納入が遅れており、ライセンス生産もロシアからパーツを輸入して組み立てるノックダウン方式なので、今後の調達が不透明なのと、スペアパーツなどメンテナンスやサポートにも不安を抱えている。

Tejas(IAF)

インドはMig-21の後継として国産機のテジャス(LCA)が配備されているが、当初の予定より遅れている。同機は1980年代から開発が始まったが、開発は大幅に遅れ、最初の機体が納入されたのは2015年だ。計300機の生産を予定しており、現状、初期モデルの40機が納入されており、2029年頃までに100機の配備を予定している。

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Source

https://thewire.in/security/mig-21-squadron-retired-curtain-closing-iaf-most-abiding-fighter

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