イスラエル軍、最近5日間でガザ地区に投入した戦闘装甲車両の内23%を失う

イスラエル軍、最近5日間でガザ地区に投入した戦闘装甲車両の内23%を失う
IDF

パレスチナ・ガザ地区への地上侵攻を進めるイスラエル軍(IDF)。圧倒的な武力で侵攻を進めているが実はIDF側の損害も大きく、最近5日間でガザに投入した戦闘装甲車両の23%を失っていることが分かった。

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10月27日に本格的に始まったガザ地区への地上侵攻。今回の作戦の目的はガザ地区を南北に分断し、北部ガザ市内にあるハマスの拠点をせん滅することだった。圧倒的な武力を持つIDFは11月5日にはガザ地区を南北に分断したと発表。ガザ市を完全に包囲し、ハマスの拠点を潰す、殲滅戦に移っている。しかし、ハマス側の抵抗も激しく、市内に張り巡らされたトンネル、市街地戦によってIDF側の損害も増えることに。ハマス側はIDFのメルカバ戦車、ナメル兵員輸送装甲車などの弱点を研究。世界最強の防護力を持つメルカバMk4戦車に対しては先にアクティブ保護システムの「トロフィー」を先に破壊。その上で、対戦車ロケット弾で攻撃している。ハマスはその際、地の利を活かし、戦車に戦闘員が肉薄する肉弾戦を行っている。

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そういったハマスの抵抗もあり、IDFの被害は増えており、13日のBulgarianMilitaryの報道によれば、最近5日間で88両の戦闘装甲車が破壊されており、これはガザ地区に投入した383両の内23%を占めている。今月10日にはイスラエル軍機甲部隊の指揮官シェルダグ・ジオール大佐がガザで戦死している。地上侵攻以降、IDFの戦死者は約40名を数えるが、大佐の死はこれまでの犠牲の中で最上位になる。

北部レバノンでもパレスチナに連帯を示すヒズボラと散発的な戦闘が続いており、ハマスよりも強力な対戦車兵器を持つ同組織相手にこちらでも戦闘装甲車の被害が増えているとされている。

イスラエル軍は人口が少ない国内状況を踏まえ、人的被害を少なくするために戦闘装甲車の防御能力を強化してきた背景がある。たとえ、装甲車が破壊されても、中の人員が無事であればよく、生存率がきになるところではある。

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Source

23 percent of 383 Israeli armored vehicles were destroyed in 5 days (bulgarianmilitary.com)

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