ジャックハンマー|陽の目を見なかったフルオートショットガン

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Jackhammer(ジャックハンマー)
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Jackhammer(ジャックハンマー)。Pancor Industries(パンコール)社が開発したこの銃は日本語にすると削岩機という意味の強力なフルオートショットガンになる。プロトタイプが開発されてから30年以上経つ今も未だに生産にされない悲しい銃になる。

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ジャックハンマーとは

ジャックハンマーは、1984年に銃器デザイナーJohn Andersen(ジョン・アンデルセン)によって設計され1987年に特許取得した12ゲージのガス式自動ショットガンになる。アンデルセンは朝鮮戦争での実体験からポンプアクションショットガンのリロードには時間がかかり、戦場では致命的と考え、装弾数の多い自動散弾銃を設計する。

仕組み

ジャックハンマーはあらかじめ搭載された回転シリンダーをマガジンとして使用する、自動式のガス作動12ゲージ・ショットガンである。シリンダーの外面には、作動ロッドのスタッドとシリンダーが係合するジグザグの溝が彫られており、ロッドが前後に動くとシリンダーが回転するようになっている。発射されるたびにバレルが移動し、ガスの圧力によって後方ではなく前方へと移動する。その後、ばねによって戻され、シリンダー操作ロッドに運動を与える。シリンダーが回転して次の弾丸をチャンバーとバレルにインラインにする。射撃モードはセレクターでセミとフルオートの切り替えが可能。
装填については回転式拳銃のように薬莢を取り出してシリンダーにそのまま装填とはいかず、一度シリンダーを銃から外して装填済みのマガジンに換えるか、外したマガジンに装填する必要がある。

スペック

弾丸:12ゲージ
全長: 787 mm
銃身:525 mm
重量: 4.57 kg
装弾数:10発
発射速度:240発/分

ゲームの世界で活躍

Fallout4

MK3 と命名されたこの銃はプロトタイプを生産するも米軍の初期のテストではバグが発生し上手くいかなかった。結局、米軍は従来の信頼性の高いポンプアクション式のモスバーグ500レミントン870を採用する。さらにアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(ATF)はジャックハンマーを機関銃と分類し、民間への販売もできなくなる。パンコール社は倒産してしまい。ジャックハンマーの設計や特許は売りに出させることになる。その後、AA-12といったジャックハンマーよりも装弾数の多い近代的なショットガンが登場し、今日までジャックハンマーが生産されるには至っていない。現在、プロトタイプ版の3挺のジャックハンマーが存在しているといわれており、映画の小道具として使われることがあるぐらいだ。しかし、ゲームの中でなら使用することができる。『Fallout(フォールアウト)』や『Farcry(ファークライ)』、『レインボーシックス』といった人気ゲームシリーズの銃器として登場しており、架空銃だと思った方も多いと思うが実は実際に存在した銃になる。現実で陽の目を見ることはできなかったがゲームの世界で陽の目を見た稀有な銃になる。

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https://www.militaryfactory.com/smallarms/detail.asp?smallarms_id=111
https://modernfirearms.net/en/shotguns/u-s-a-shotguns/jackhammer-eng/

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