P50という新しい銃の詳細が2021年1月に発表された。この銃はあまり一般的ではないが強力な5.7mm弾を使ういわゆるPDW(個人防衛火器)といわれる部類に入る銃で、しかも、装弾数は50発と大容量。5.7mm弾、大容量のマガジン、P50という名前でピンときたが人いるかもしれないがP50はあの元祖PDWのP90の系譜を継いだ銃だ。
P90のマガジンを使用
KelTec P50はアメリカのKeltec社が2021年に詳細を公表し、2021年の第一四半期(4月)から発売を開始する新しい半自動銃。
この銃の特徴は特殊な5.7x28mm弾と50発の大容量のマガジンを使用する点だ。これはあのP90と同じ仕様。P90はベルギーのFNハースタル社が開発したPDWの元祖となる銃だ。5.7x28mm弾は防弾ベストを貫く威力をほこり、半透明プラスチック製の大容量マガジンと相まって高い威力を発揮する。しかし、P90のために開発された5.7x28mm弾を使える銃はFive-seveNなど限られており、汎用性がなく、あまり、この口径は普及していない。
そのP90は今年で登場して記念すべき30年周年を迎える。そして、KelTec社も創設から30年になる。それに合わせてかどうかは定かではないが、この30周年というタイミングでKelTec社はP90と同じ5.7x28mm弾を使用する銃を発表した。しかも、FN製のP90のマガジンを使う仕様だ。KelTecは1991年にフロリダ州に創設された会社でFNハースタルとの関係性は特に見られない。
スペック
見た目は銃身の長い拳銃スタイルで全長は380mm、SFチックなデザインになっている。ストックはなく、ハンドガードの下にアングルフォアグリップのような下から包み込むようなフォアグリップを掴んで銃口を制御する。バレルはスチール製、フレームはポリマー製、ヒンジ付きトップカバーはアルミニウム製で重量は1.43kg。マガジンの装填はP90同様にちょっと面倒でトップカバーを開けて装填するので慣れるまでちょっと時間がかかりそう。ハンドガードの上下にはピカティニーレールが装備されており、照準器やライトなどアクセサリーの追加が可能だ。
バレルの長さは244mmとP90の266mmとさほど変わらず、銃口初速、精度、射程などは同等の能力をゆうするとされ、100mの距離で正確な射撃を提供する。
今の所、一般販売のみのため半自動銃になるが、法執行官機関での採用が決まれば全自動タイプも出てくるだろう。
スペック
口径 | 5.7mm |
重量 | 1.43kg |
全長 | 380mm |
銃身長(バレル) | 244mm |
弾丸 | 5.7x28mm弾 |
装弾数 | 50発 |
Source
https://www.keltecweapons.com/firearms/pistols/p50/
https://www.thefirearmblog.com/blog/2021/01/12/keltec-p50/