ベラルーシの軍産業複合体委員会(Goskomvoenprom)は12月23日、ベラルーシ共和国軍特殊部隊のために新しく開発された「SMAR-100BPMアサルトライフル」と「SCR-1200Mスナイパーライフル」の一連の試験が完了したことを発表しました。
2つのライフルはソ連時代のGRU(軍参謀本部情報総局)のスペツナズ(特殊部隊)の系譜を継ぐ、第5独立特殊任務旅団の試験場で隊員によって数週間に渡ってテストが行われました。テストはベラルーシ共和国軍の軍隊長であるセルゲイ・シモネンコ少将・軍備副大臣の命令に従って作成された内容で行われ、その結果は軍事部門の委員会によって評価されました。ほとんど標的を捉え、精度に問題はありませんが、設計上と製造上の欠陥が特定されため、これらは改善されます。改善された後、正式に2つのライフルは部隊に配備されます。
SMAR-100BPM
SMAR-100BPMアサルトライフルは、ベラルーシ軍によってすでに運用されている7.62x39mmカートリッジを備えたVSK-100シリーズアサルトライフル(写真下)の最新バージョンですが見た目は全く異なります。7.62mm口径のアサルトライフルということもあり、最大射程は500m、有効範囲は最大400mとNATO側のアサルトライフルの標準である5.56mmよりもだいぶ長い射程になっています。
見てお分かりの通り、機関部を後方に置くブルパップ式を採用することで連射時での安定化と精度の工場を図るともに、銃口には無炎で低ノイズのフラッシュサプレッサーが装備されており、特殊部隊の銃としての隠密性を向上しています。アイアンサイトの位置、照準線を高くすることで、ターゲットへの照準時間を短縮しています。上部レシーバーにはピカティニーレール、ハンドガードにはM-Lokを採用し、バイポッドの装着も可能になるなど拡張性も増しています。SMAR-100BPMの重量は4.3キログラムで、マガジンは30と40の2つが使用できます。
SCR-1200M
スナイパーライフルは古くなったドラグノフ狙撃銃(SVD)の近代化の一環であり、新しく開発されたSCR-1200M、SCR-1200P、SCR-1200Wの内の一つです。SVDと同じ7.62x54Rカートリッジ用のスナイパーライフルになり、SVDの木製パーツを全て軽金属のパーツに変え、チークパッド、バットプレートを備えた最新の伸縮式のストックを採用。ピカティニーレールやM-Lokといったレールシステムを搭載しています。銃口は標準のマズルブレーキコンペンセータだけでなく、無炎低ノイズのフラッシュサプレッサーを装着することも可能です。最大射程は1200mですが、保証範囲は400mから600mになります。