相次ぐF-5戦闘機の事故、イラン空軍のF-5Fが地上で射出座席が誤作動し、操縦士2名が死亡

相次ぐF-5戦闘機の事故、イラン空軍のF-5Fが地上で射出座席が誤作動し、操縦士2名が死亡
Photo IRIAF

イラン空軍のF-5F戦闘機の射出座席が異状射出され、乗っていた操縦士2名が死亡するという事故が起きました。

イランの国営放送イラン・イスラム共和国放送(IRIB)によると火曜日の朝、イラン南西部のイラクに接するフーゼスターン州のデズフール空軍基地に在籍するイラン空軍のF-5F戦闘機が地上での離陸準備中に射出座席が異状作動し、操縦士2名が機外に射出。高度が低すぎたため、射出座席のパラシュートが開くことなく操縦士と射出座席はそのまま地上に落下して死亡しました。

F-5はアメリカのノースロップ社が1950年代に開発した音速戦闘機で1970年代に改良型のF-5E/FタイガーⅡが開発されます。機体コストが安価で冷戦下であった当時、アメリカは友好国の途上国に対して積極的に販売、韓国や台湾など複数国にライセンス提供を行い、計2,000機以上が生産されました。販売先には親米派のモハンマド・レザー・シャー皇帝が治めていたイランも含まれていました。その後、イラン革命後に米・イランの関係は破綻し、F-5E/Fの提供は無くなりますが、修理が比較的簡単であったため、その後も使用され続け、現在も現役で活躍しています。またイランはF-5Fをベースにサーエゲ、コウサルといった後継となる国産戦闘機も開発しました。

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相次ぐ、F-5F戦闘機の事故

F-5E/Fを現役で使用するのはイランだけではありません。スイス空軍、台湾空軍、フィリピン空軍など他の国でも近代化改修を行い使用しています。だが、最近、事故が多発しています。先月5月末にはスイス空軍のF-5EタイガーⅡが墜落する事故が起きます。この時は射出座席が正常に稼働し、パイロットは無事でした。しかし、2020年10月には台湾空軍のF-5EタイガーⅡが墜落、パイロットは脱出、救助されたものの、その後、死亡。2021年3月には同じく台湾空軍のF-5EタイガーⅡ2機が訓練中に衝突。2名が脱出、一人が死亡、一人が行方不明になります。1989年に生産が終了し、部品の交換ができないF-5の老朽化は度々指摘されており、今回の事故を受け、台湾空軍ではF-5EタイガーⅡの運用を停止しています。

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