台湾、中国本土を攻撃できる自爆ドローン「劍翔」を量産化、2025年までに104機を生産

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台湾の国営兵器開発会社「国立中山科学技術研究所 (NCSIST) 」は15日火曜、中華民国国軍との契約のもと2025年までに国産の自爆ドローン「劍翔」 104 機の生産を完了すると発表しました。

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「劍翔」ドローンは9億8,000万台湾ドル(44億円)かけて研究開発が行われた無人攻撃機プログラムの一つで2017年に初飛行、同年に初公開されました。重量6kg、全長1.2m、翼幅2mの機体はイスラエルのハーピーやイランのShahed‐136といった自爆ドローンでは主流の円筒形の胴体にデルタ翼を採用しています。エンジンは40馬力のイギリス製。最大12機搭載できる専用のトラックランチャーから射出され、ロケットブースターで加速、その後はプロペラ飛行します。

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中国本土を射程

「劍翔」は最大5時間の連続飛行、飛行範囲は1000kmを越えます。台湾海峡の幅が約150kmの距離なので、台湾内陸部から中国本土内陸部まで届く距離です。劍翔は主に防空システムなど、中国沿岸部にあるレーダー施設の破壊を目的にしており、ドローンはレーダーの電波を探知するセンサーが搭載されたパッシブ・レーダー・ホーミング誘導機能が擁し、レーダーを探知すると目標に向かって急降下、最大速度600km/hで標的に激突します。標的を見つけられない、若しくはロストした場合でも飛行可能時間内であれば上空を旋回しながら、監視を続けることができます。ドローンにはカメラ/赤外線カメラも搭載されており、偵察用途としても機能。弾頭を搭載せず、偵察、ターゲティング機、攻撃を成功させるための囮としても運用でき、基本的には攻撃用と支援用セットで運用されます。片道切符で再利用はできません。

機体価格は1機あたり4500万台湾ドルですが、量産化で2500万台湾ドル(1億円)までコスト削減できる見込みです。対レーダーミサイルのAGM-88が87万ドルなので、コスト的には同等ですが、射程は150kmほどしかなく、空中発射型で航空機を危険に晒します。年間48機ペースで生産され、2025年までに104機が中華国民国軍に納入されます。最終的には150機に達すると推定されています。

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Source

https://focustaiwan.tw/sci-tech/202211150026

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台湾、中国本土を攻撃できる自爆ドローン「劍翔」を量産化、2025年までに104機を生産
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