B-52H戦略爆撃機の次期バージョンはB-52Jに決定!なぜ?”I”は飛ばされた

B-52H戦略爆撃機の次期バージョンはB-52Jに決定!なぜ”I”は飛ばされた?
USAF

アメリカ空軍は現在運用中のB-52H戦略爆撃機の次期バージョン名をB-52Jに決定しました。順番通りに行けば、Hの次は”I”ですが、なぜ?”J”になったんでしょう。

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F-130エンジン
F-130エンジン(🄫Rolls-Royce)

1955年に運用が始まったB-52戦略爆撃機。その後、何度か改良型が開発され、現在、米空軍で使用されているのは1960年に製造が始まったB-52Hになり、以降、電子機器やソフト面のバージョンアップはあったものの、次期モデルの開発、大規模改修は行われていませんでした。既に機齢は半世紀以上が過ぎており、機体は老朽化。2017年には訓練飛行中の機体からエンジンが落下。幸い8基あるエンジンのお陰で墜落することなく基地に帰投しますが、その後の調査の結果、エンジンポッドの疲労が原因と分かり、以前から話が上がっていたエンジン交換の計画が進むことに。2021年9月には請負業者としてイギリスのロールスロイス子会社”ロールスロイス・ノースアメリカ”を正式に選択。76機運用するB-52Hに搭載されている8基のエンジンをロールスロイス社製のF-130に交換することを決定します。

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100年運用されるB-52爆撃機の次バージョンB-52Jの外観が明らかに

その後、機体の生産元であるボーイング社は昨年10月にエンジンが交換された次期バージョンのB-52のCGの外観を公開します。しかし、その時点ではB-52Hの次期バージョンの名前がどうなるかは決まっておらず、”J”か”K”のどちらかだろうと言われていましたが、米空軍が4月に提出した2024年度の予算文書の中で、B-52Hの次期バージョンについてB-52Jと記載されていたことが確認され、B-52の次期バージョン名が発覚します。

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なぜ?”I”ではないのか?

しかし、ここで疑問なのが「なぜ、”I”はないのか?」です。通常、バージョン名はABCの順番で命名されるので、順番通りに行けば、”Hの次は”I”です。しかし、それを通りこして”J”です。なぜ”I”を飛ばしのか?理由は意外と単純で”I”が数字の”1”と同じ意味を持っているからです。米空軍の機体にはF-35Lithning II、A-10 Thunderbolt IIなど英数字を使用したものもあり、”I”をつけると数字の”1”と混同してしまうとB-52アップグレード装置の責任者であるルイス・ルセッタ氏は述べています。つまり、B-521と誤解が生じる可能性があります。

B-52Jとは

100年運用されるB-52爆撃機の次バージョンB-52Jの外観が明らかに
B-52J(🄫Boeing)

ロールスロイス社製のF-130エンジンを搭載する、B-52Hのバージョンアップモデルです。このエンジン交換に伴い、機体寿命が延び、当初、2040年に退役を迎える予定でしたが、少なくとも2050年代まで運用させることになります。耐久性以外にもB-52の航続距離と燃料効率を最大40%改善し、給油なしでの作戦行動範囲を拡大。さらに未燃焼炭化水素の排出削減、メンテナンスコストの大幅削減が見込まれています。レーダーは1980年代を最後に近代化されていなかったAPQ-166レーダーからAPG-79レーダーシステムと交換する予定で、同レーダーは、米海軍のF/A-18スーパーホーネットとE/A-18 Gグロウラー電子戦機用に開発されたものをベースにしたアクティブフェーズドアレイレーダーで、広範囲の複数ターゲット同時追跡できます。B-52Jのプロトタイプは2025年末までに空軍に納入され、その後、試験を経て2028年まで最初のロッドが納入。2035年までに全てのB-52Hが更新される予定です。

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Source

This is why the Air Force is naming its highly modernized new bomber the B-52J – Sandboxx

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