米空軍は2021年、B-1を17機削減し、F-35Aを61機獲得しました

2021-12-17
2021-12-18
ニュース
F-35, 米空軍, 航空機

米空軍は2021年、120機の航空機を削減させましたが、戦闘機は増加しました — Photo US Air Force

アメリカ空軍が公開したデータによると、空軍は2021年度に120機の航空機を削減。もっとも多かったのはB-1爆撃機17機になり、次に輸送機のC-130Hが13機、種別では空中給油機が23機削減されています。逆に最も多く取得したのは戦闘機のF-35Aの61機になり、戦闘機部隊の機体数は増加しています。

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爆撃機

米空軍は2021年にB-1ランサー爆撃機17機を削減し、削減された機体別では最も多い数になります。これらはこの20年の中東での作戦で酷使、使い古された機体になります。この削減によりB-1の在庫は残り45機になりましたが、新しいステルス爆撃機B-21の最初の5機が就役する2020年代中頃まで、戦力維持のためB-1のこれ以上の削減は凍結されます。他の2機の爆撃機B-2とB-52はそれぞれ20機と76機の在庫あり、この2機は2022年も含めて削減予定はありません。しかし、B-2はB-1と同様、B-21の配備に伴い削減されます。B-52は既に2050年代まで運用することが決定されています。18機のB-52は空軍予備役軍団（AFRC）に所属し、2機はテストのために空軍資材コマンド（AFMC）に所属しています。また12機が今後、超音速ミサイルや新しい兵器のテストをサポートをするために核兵器を管理・運用する地球規模攻撃軍団（AFGSC）からAFMCに切り替わる可能性があると予測されています。

戦闘機

米空軍は2021年度に F-35A戦闘機61機を獲得しており、種別としては最多です。このうち約半数の33機が太平洋空軍（PACAF）の飛行隊に編入され（計76機）、航空教育・訓練軍団（AETC）の訓練飛行隊に13機が配備（計115機）、航空戦闘軍団（ACC）には6機が追加され（計122機）、空軍州兵（ANG）は9機が追加（計20機）されました。AFMCは2機をテストしています。9月30日現在で米空軍が保有するF-35Aは302機に上り、現在、単体の機体別ではF-16に次ぐ規模になりました。

既に生産が終わっているF-22は185機のままで増減は無く、8機がACCからPACAFに移管されています。

F-15については最新型であるF-15 EX 2機をACCが新規に導入。F-15 C/Dは237機保有しており、内訳はACCが23機、ANGが136機、PACAFが53機、在欧米空軍（USAFE）が20機、AFMCが5機のF-15 C/Dを保有しています。218機あるF-15 EはACCが158機、USAFEが55機、AFMCが5機保有しています。今後、144機のF-15EXを追加する関係でF-15 C/Dは大幅に削減させることなり、2022年に48機の削減を予定しています。

F-16 C/Dは2020年から１機減少した937機に。そのほとんどはANGで332機を保有しています。次にACCが168機、PACAFが135機、AETCが134機、USAFEが78機、AFMCが36機保有しています。まだ、ニーズがある機体ですが、数が多いこともあり、2022年に47機が削減される予定です。

2021年度に戦闘機の総数は増えましたが、2022年度はF-15C/DとF-16の大量削減に伴い総数は減ることになります。