米海兵隊が15年ぶりに腕と膝下、全面のタトゥーを許可。でも、任務から外される可能性も

米海兵隊が15年ぶりに腕と膝下、全面のタトゥーを許可。タトゥーによっては任務から外されことも
Photo by Airman 1st Class James Thompson

米海兵隊は2007年以来、禁止していた腕の袖と膝下の全面にタトゥー(入れ墨)をいれることを許可しました。しかし、タトゥーのデザインや箇所によっては任務から外される可能性もあります。

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顔と手以外はOK

海兵隊司令部は10月29日、タトゥーの規制に関する海兵隊の方針の変更を承認しました。これにより、これまで禁止されていた、腕の袖と脚の膝から下の下腿のほぼ全面にタトゥーに入れることが許可されます。

米海兵隊では2007年に袖のタトゥーを禁止。2016年にタトゥーの規約が更新されると肘と膝下も禁止され、顔、首、手と合わせトレーニングウェアでも隠せない部分へのタトゥーは禁止されます。ただ、例外として、リストバンドのような幅1cm以下のバンドタトゥーは許可されていました。今回の規約変更により、禁止部分に袖と膝下は入っておらず、海兵隊員は顔と首、手以外の体のほぼ全面にタトゥーを入れることができます。
「長年にわたるタトゥー政策は、海兵隊員の個人的な欲求と、私たちの職業に期待される規律ある外見を維持する必要性とのバランスをとろうとしてきた。この会報は、海兵隊が自らが代表する社会とのつながりを維持することを確保し、その階級に入りたいと望む社会の構成員の入国へのあらゆる障壁を取り除く。」と方針変更の趣旨を述べています。

デザインに関する規定は以前から変わらず、性差別、人種差別、ヌード、下品、または海兵隊の信用を傷つけたり、国の威信を傷つけたりするような不愉快なもの、過激派を象徴するデザインを入れることはできません。今年1月の議会議事堂の襲撃に元米軍兵士が複数参加していたこともあり、米国防省は過激派を警戒しており、過激派組織を描写または象徴するタトゥーに関しては特段、注意を払うのと同時、過激派組織の活動の定義と範囲の拡大を検討しています。

タトゥーの有無によって任務に参加できない

タトゥーが全面OKになったからといって、過度なタトゥーは自分のキャリアを傷つける可能性がります。袖などは戦場でも晒すことがあり、目立ち、視認性の高いデザインは自分と部隊を危険にさらすことになり、任務から除外される可能性があります。また、儀式や格式の高い場所での任務からは外される可能性もあります。特に将校においては将来のキャリアに大きく響く可能性があります。

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Source
https://www.marines.mil/News/Press-Releases/Press-Release-Display/Article/2827127/updates-to-marine-corps-tattoo-policy/
https://www.marines.mil/News/News-Display/Article/788805/new-marine-corps-tattoo-regulations/

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