映画などよく見かける米軍兵士がベースボールキャップ(野球帽)を被っている光景。特殊部隊や米海軍などがユニフォームの一つして採用しているが、これがアメリカ空軍にも広がる。
ユニフォーム(迷彩服)着用時の帽子というとパトロールキャップやブーニーハット、ベレー帽というイメージが強いが、ベースボールキャップも広く使われいる。特殊部隊を始め、米海軍は作業時の帽子としてコマンドボールキャップをだいぶ前から採用している。米空軍ではこれまで、中東と中央アジアの中央軍に配属された間だけ、キャップの被ることが許可されていた。しかし、14日月曜に米空軍から出された新しいユニフォーム基準の発表では、全空軍兵がミルスペックで戦術的なOCP柄(マルチカム)の迷彩を施したベースボールキャップを被ることが許可された。
ワッペンは貼れない
キャップは全体的にユニフォームで採用されているOCP柄とコヨーテブラウンのメッシュバックをベースにしたOCP柄でデザインされているものに限って着用することができる。その他の色や組み合わせは使用できない。サバゲーなどでベースボールキャップを被っている人は前面のベルクロにワッペンなどつける人も多いと思うが、前面に何かしら貼る事が許されているのは士官の階級のみになる。ただ、それも、ピンで留められた、若しくは縫いつけられたランクを示す記章のみになる。ベルクロは記章のサイズを超えてはいけないため、実質、キャップにベルクロを付けることはできない。つまり上の写真のような帽子の着用は難しい。また、士官以外でも従軍牧師は職業バッジを前面に貼り付けることが許されている。それ以外の兵士は階級記章などは付けず、帽子の裏側にあるネームテープだけが許可される。女性はキャップの後ろからお団子やポニーテールを引っ張り出すことが許可されている。
現在市場に出回っているタクティカルベースボールキャップの多くに前面にベルクロが付いている。今のところ空軍仕様のオリジナルのキャップはなく、同じ迷彩柄を採用している米陸軍仕様の物から購入する必要がある。
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