高速艇と潜水艇の能力を併せ持つ特殊部隊の未来の乗り物「Victa」

高速艇と潜水艇の能力を併せ持つ特殊部隊の未来の乗り物「Victa」

9月9日よりイギリスでスピードボードのように水上を高速移動でき、潜水艇のように水中を移動可能な新しい乗り物「Victa」のプロトタイプの初期テスト始まりました。 Victaは特殊部隊の作戦能力、隠密性を向上させる次世代の特殊艇として期待されています。

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ダイバーデリバリーユニット

イギリスのポーツマスを拠点する”SubSea Craft(サブシー・クラフト)”が開発する”Victa”は世界で唯一の「次世代ダイバーデリバリーシステム」 と呼ばれており、種別としては”diver delivery unit (DDU) ”と呼ばれています。 Victaは高速ボートの特性と潜水艇の特性を組み合わせた画期的な乗り物です。

性能

高速艇と潜水艇の能力を併せ持つ特殊部隊の未来の乗り物「Victa」

Victaは全長11.95 m、幅2.3mでパイロットと副操縦士の2人を含む計8人を収容します。ボディはポリウレタンフォームフレームワークを備えたマットブラックカーボンファイバーを使用し、水上、水中における重量と強度の適切な比率を実現しています。水上では最大40ノット(74 km/h)の速度で、最大250海里(463 km)を移動することができます。Victaはボタンを押すだけで、潜水モードに移行、タンクとキャビンは水に満たされ2分間で完全に潜水します。潜水時、乗組員はダイビング器材を装着、船の中は機密状態ではないため艇内の酸素システムから酸素の供給を受けます。供給時間は最大4時間で、自身のボンベを消費することなく水中を移動できます。水中では、リチウムイオン電池と6つの電気モーターの助けを借りて、最大30mの深さを最大5ノット(15 km/h)の速度で、最大25海里(46 km)を移動することができます。

一般的に高速ボートはスピードは速いですが、海上に姿を晒し、エンジン音もうるさいといった隠密性に課題があります。潜水艇は水中を移動するため、隠密性に優れていますが、スピードは遅く、長距離移動できないので、母艦に近くまで運んでもらう必要があるなど機動性がありません。その点、Victaであれば、互いのデメリットを補完し、目標近くまで水上を長距離、高速移動、近づいたら潜水して目標地点に静かに上陸できます。この特性から、隠密作戦を行う特殊部隊向けの特殊艇として注目されています。

イギリスでテストが開始

Victaは2021年9月9日からサブシー・クラフトの本社で初期テスト始まっています。テストは来年2022年3月まで約7か月間にかけて水上航行から潜水までの一連の動作テストが行われます。これがうまくいけば近い将来、イギリス海兵隊特殊舟艇部隊SBSが採用するかもしれません。

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Source
https://subseacraft.com/victa/
https://www.portsmouth.co.uk/business/subsea-craft-launches-ps10m-sleek-world-first-craft-that-can-go-250-miles-before-diving-underwater-on-secret-missions-3379228

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