インド陸軍は前線の歩兵部隊の火力増強のために新しくネゲブ軽機関銃(ネゲブLMG)の調達を行い、最初のバッチを受け取りました。
ここ数年、中国やパキスタンとの対立の激化もあり、銃火器の大幅な入れ替え、近代化を進めるインド陸軍。前線の歩兵部隊の更なる火力増強のために、インド国防省は2020年にイスラエルの銃器メーカー”イスラエルウェポンインダストリーズ(IWI)”と総額88億ルピー(1億2,057万ドル)、16,479挺のネゲブLMGを調達する契約を締結しました。
最初のバッチでは、6,000丁のネゲブLMGが納入され、残りは3月までに納入される予定です。
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ネゲブ軽機関銃とは
IWIの前身のイスラエル・ミリタリー・インダストリーズ(IMI)時の1997年に開発された軽機関銃。それまでイスラエルはベルギーのMINIMIをライセンス生産して使用してきましたが、自国の環境に合うようにMINIMIを参考に自国開発、国産に切り替えます。ベルト給弾以外にもM4/M16系が使用できるSTANGマガジンを使用でき、軽機関銃ながらセミオート射撃にも対応し、市街地戦や精密射撃にも対応します。基本は5.56x45mm NATO弾仕様ですが、7.62x51mm NATO弾仕様のネゲヴ NG7があり、今回、インド軍が調達するのはネゲヴ NG7になります。
中国、パキスタンと争うカシミールは山岳地帯であり、中長距離戦がメインになります。そのため、インド軍は近年、7.62×39mm口径のAK203や7.62x51mm口径のSIG716といった威力と射程が高いアサルトライフルを採用しています
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