中国人民軍のチベット国境部隊の兵士は外骨格スーツを装着しています

中国人民軍のチベット国境部隊の兵士は外骨格スーツを装着しています
CCTV

中国の国営メディア中国中央電視台(CCTV)の報道によると、中国南西部のチベット自治区ガリ(阿里)の中国人民解放軍(PLA)国境防衛軍は最近、過酷で高地の環境でより効率的に任務を遂行できるようにする外骨格・パワードスーツを受け取った。

ガリ地区はヒマラヤ山脈に位置し、平均海抜4500mと高地帯で世界で最も過酷な環境にある。同地に駐屯するPLAの国境部隊は、腰や脚の怪我のリスクを回避しながら、大人と同じくらいの重さの物資を運ぶことができる外骨格スーツの使用を開始したと12月9日にCCTVが報じた。最近、PLA新疆軍司令部に所属する数人の兵士が食料と水が入った20kgのバックパックを運ぶ物資配達任務中に外骨格スーツを使用していた。

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外骨格スーツ・パワードスーツ、またはエクソスケルトンスーツと呼ばれるスーツは電気モーター、空気圧、レバー、油圧の力によって人の動きを助け、負荷を軽減する。
高地を移動する際には酸素濃度の低さから低地と比べ運動能力は下がるとされるが外骨格スーツは兵士のエネルギーを節約し疲労をやわらげ、関節や腰を保護するのに役立つ。PLAの兵士が装着していたのは動力がない軽量のパッシブスーツタイプと思われパワーアシストではなく、体にかかる負荷を分散し構造的に重い荷物を運ぶ能力をアシストするように設計されているものと思われる。

戦闘時では武器や弾薬を運んだり、兵士の移動を助け、疲労を軽減させるなど戦闘を有利に運ぶことも期待される。ガリ地区はインドと領有権を争うラダック東部地域(約200km)にも近く、外骨格スーツの配備は戦略的な意味合いも強いだろう。PLAは最近、同地域の部隊に最新の装備の供給している。

中国の外骨格研究プログラムは、2013年に中国国営の武器メーカーであるノリンコによって民間用に開始された。2019年には外骨格スーツによる「スーパーウォリアーズ大会」を開催し、全国25名の開発者による50種類以上の外骨格スーツによって7つの分野で競い合うなど、中国は外骨格スーツの開発に力を入れており米国、ロシアと並びこの分野で世界をリードしている。

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