遠距離からの間接攻撃が多くなったとはいえ戦場での主役は今も昔も歩兵だ。戦場に真っ先に入るのは歩兵であり、常に前線に立って戦う。彼らの主力武器であるアサルトライフルの性能は歩兵の優劣を決める大きな要素だ。軍はより高い威力と性能をもったライフル求める。そんなアサルトライフルは、どれが最強なのだろう。そこで、独断と偏見で10のアサルトライフルを選定してみた。アサルトライフルには大きく5.56mmと7.62mm口径があるが、世界の主流は5.56mmであり、口径の差異で威力は大きく異なるので今回は5.56mm(5.45mmも含む)だけで選んでいる。基本的には性能と運用実績をベースにしている。
AK-74
AK-47の後継として1974年に登場。ソ連軍の主力小銃として採用され、近代化改修されたAK-74Mは今なおロシア軍の主力小銃として活躍。旧東側陣営、旧ソ連と多くの国々でも主力小銃として使われている。AK-47から小口径化され反動を抑え精度が向上している。殺傷能力の高い5.45x39mm弾を採用し、小口径化による威力の減少を抑えている。AKシリーズの特徴である過酷な環境でも使用できるタフさとメンテナンスの簡素化も継承している。
M4A1
M16のカービンモデルとして1994年に登場し、今なお米軍の主力小銃として活躍している。近代戦は戦闘のほとんどが都市部に移行しつつあり、市街地でも取り回しの良いコンパクトな小銃を求められて開発された。ピカティニーレール、伸縮式ストックなど今のアサルトライフルでは当たり前の機能を最初に標準装備し、光学機器といったアクセサリーの追加が容易になった事で夜間などの多種多様な作戦に対応できるようにした。その後に開発された西側アサルトライフルのベースとなっている銃だ。
東京マルイ No.3 SOPMOD M4 18歳以上次世代電動ガン
G-36
ドイツのH&K社が開発、1996年にドイツ連邦軍に配備。今では欧州で広く採用されているアサルトライフルだ。キャリングハンドルが一体化した近未来的なフォームが特徴でボディの主要なパーツは強化プラスチックで作られている。マガジンも残弾が確認しやすい半透明のプラチックになっている。防塵、耐水性に優れ過酷な環境下でも使用できる。バレル(銃身)の長さの違いによっていくつかのバリアントが出ており小型モデルは法執行機関でも人気だ。ただ、ただ一つだけ問題があり、中東に派遣された部隊から灼熱下ではプラスチックが変形し、命中精度が下がるという報告が上がっている。ヨーロッパの環境であれば問題はない。
Steyr AUG(ステアー)
オーストリアのステアー社が開発、1977年にオーストリア軍が採用、偶然なのか似た名前のオーストラリア軍も採用している。今は最新のAUG A3、オーストラリアは現地生産のEF88を配備している。機関部を後方に配置し、ストックと一体化するブルパップ方式を採用。これによりバレルの長さを保ちながらも全長を短くし、取り回し向上させながら、高い精度と射程を保持した。プラスチックパーツも多用し軽量化実現、キャリングハンドルには1.5倍スコープが標準装備されている。
東京マルイ No.6 ステアーHC タンカラーモデル 18歳以上ハイサイクル電動ガン
TAR-21 (タボール)
イスラエルのIWI社が開発。2009年にイスラエル軍に配備され、タイ軍なども採用している。装甲車に乗る機械化歩兵や都市部での戦闘が多いイスラエルはブルパップ方式を採用したコンパクトな銃を作り上げた。近距離での戦闘を想定しており、5.56 x 45㎜NATO弾以外にも9㎜ピストル弾を使う事もできる。プラスチックとアルミニウムを使ったボディは大幅な軽量化を実現。重量は3㎏を切り、2,800gしかない。
SCAR-L
ベルギーのFNハースタル社によって開発された。SCARは米軍特殊作戦司令部の要望を基に開発された特殊部隊向けアサルトライフルで2009年に第75レンジャー連隊に配備、その後各国の特殊部隊が採用している。大きな特徴は他の銃より先駆けて採用されたモジュラーバレルシステムだ。長さの異なるバレルに素早く交換でき、状況に応じて銃を標準 (STD)、接近戦闘(CQC)、長距離射撃(LB)と3つのバージョンにカスタマイズできる。
[adcode]Photo by fnherstal.comFN SCAR(スカー)は、米国特殊作戦司令部(SOCOM)が発行した要件を満たすために、ベルギーの銃器メーカーFNハースタルによって開発されたアサルトライフル[…]
No12 SCAR-L フラットダークアース (18歳以上次世代電動ガン)
HK416
ドイツのH&K社が2004年に開発したアサルトライフルでM4カービンの改修型である。M4は優れた銃ではあったが上の兵士からは耐久性や利便性に対する不満があった。HK416は人間工学に基づき再設計され、さまざまな環境条件下で使用できるように普遍性が考慮された。精度、有効射程も向上している。現在、各国で新小銃を検討する際、必ずといっていいほど検討に上がる銃で、最近でもフランス軍、ドイツ軍が新小銃として選択しており、現在もっとも人気のアサルトライフルといっても良いかもしれない。
[adcode]Photo by us marineHK416はM4の課題を改修するために米陸軍の要望を受けてドイツのヘッケラー&コッホ(HK)が開発した銃だ。M4の改良版であるHK416はM4と比べ何が優れているのだろう[…]
東京マルイ No.25 HK416 デルタカスタム ブラック 18歳以上次世代電動ガン
CZ 806 BREN
チェコのCZによって開発された。前身のCZ 805 BRENの発展型で、2015年に登場、チェコ軍やフランス特殊部隊GIGNにも配備されSCARと比較される銃だ。人間工学にも基づいた設計に素早い換装が可能になったモジュールシステムにより5.56㎜と7.62㎜双方が使用できる。組み立てには工具を必要とせず、メンテナンス性が向上。ポリマー製のパーツを多用し軽量化している。また、何よりコスパが良いの評価が高いところでもある。
[adcode]©Česká zbrojovka a.s.CZ BREN はチェコの銃メーカー”チェスカー・ズブロヨフカ”こと「CZ」が開発した小銃だ。コスパの良さから東欧や中東の軍から人気を博す優れたアサルトライフルにな[…]
AK-12
AKシリーズの系譜を継ぐAK-74の後継の主力小銃だ。2020年からロシア軍に順次配備が始まっている。AK-12はAK-74と比較して、人間工学、射撃精度の向上、バレルのユニークなサバイバビリティを実現している。ピカティニーレール、アンビシステムなど西側の銃では主流のシステムがほぼ全て追加された。射撃時の反動と銃口の振れは軽減されており、片手でも操作できるといわれている。その上でAKシリーズのシンプルで高い耐久性も引き継いでいる。
[adcode]Photo by kalashnikov.mediaAK-47から始まり、AKM→AK-74→AK-74Mと移り変わったカラシニコフAKライフルの系譜は新しい第5世代の時代に入る。 ロシア国防省はAK-7[…]
HK433
ドイツのH&K社が開発したアサルトライフルでG36の後継としてドイツ連邦軍の主力小銃として有力視されていた。人間工学に優れたこの銃は、G36およびHK416の使用経験があるオペレーターが引き続き違和感なく使用できるだけなく、、M4/ M16、AK74シリーズに使い慣れた人でも扱いやすい銃になっている。モジュールシステムを採用し、状況に応じて現場で簡単に交換可能なバレルは11インチ、12.5インチ、14.5インチ、16.5インチ、18.9インチ、20インチと6種類も用意されている。
©Heckler&Koch GmbH HK433はドイツのHeckler&Koch社が開発した最新のアサルトライフルで同社を代表するG36とHK416の系譜を継ぐライフルになる。G36とHK416の特徴を組み合わせた銃[…]