自衛隊の新小銃はHOWA5.56、新拳銃はSFP9に決定!理由、価格は?

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陸上自衛隊HPより引用

ここ数年検討に上がっていた自衛隊の新しい小銃と拳銃がついに決定した。自衛隊の12月6日のプレスリリースによると小銃が「HOWA5.56」(豊和工業)、拳銃が「SFP9」(ヘッケラー&コッホ:H&K)が選定された。

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HOWA5.56

HOWA5.56
防衛省

小銃については参考品として平成30年度予算で豊和工業の「HOWA5.56」 、ドイツH&K社の「HK416」、ベルギーFN社の「SCAR-L」が取得されており、この3つの銃から選定が行われたと考える。 HK416、SCAR-Lは米軍やヨーロッパの各国軍で既に導入運用実績がある5.56x45mm NATO弾を使用する自動小銃になる。方やHOWA5.56は豊和工業が新しく開発する自動小銃になり、運用実績は無い。しかし、選ばれたのはHOWA5.56になる。

HOWA5.56
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/d0200

豊和工業は現在の自衛隊の主力小銃「89式5.56mm小銃」を製造するメーカーになる。その前には戦後初の国産小銃「64式7.62mm小銃」も開発しており、 64年から50年以上に渡り、自衛隊の主力小銃を担ってきた日本の銃器開発を先導してきたメーカーになる。そういった意味では今回の選定も想定通りであり、日本の銃器開発の保護発展も踏まえた選定かと思われる。

HOWA5.56
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/d0200

HOWA5.56は新型であるため細かいスペックは不明だが、この新型小銃の意匠は特許庁に出願されており、概要を確認することはできる

89式は時代遅れ

日本の実銃メーカー4社はきっちり棲み分けができていた
89式5.56㎜自動小銃
陸上自衛隊HPより引用

現在の主力小銃の89式はその名の通り1989年に導入されており、既に30年が経つ。89式には現在世界の小銃でスタンダードなレールシステムが標準装備されていない。そのためスコープなど照準器の装着が限定されるため拡張性に劣る。ストックについても現在折畳み式のバージョンも出ているが、これも現在スタンダードな伸縮式のストックバージョンは無いと完全に世界の流れに置いてかれている。特に自衛隊のボディアーマーは分厚いのでストックが固定だと腕が短い人には非常に使いづらい。公開されている新型小銃の図面を見る限りではマウントレールにサイドレールまで装備されいる。ストックについても伸縮式のように思える。また左右どちらからでもセレクターやマガジンキャッチが操作できるアンビシステムも備えているように見え、世界のスタンダードに追いついた小銃のように思える。

選定理由

選定の評価については、まず、第1段階評価として、有効射程や命中精度等の陸上自衛隊として必須とする性能を満たすかを実試験に基づき評価した上で、次に、第2段階評価として、「性能」、「後方支援」及び「経費」に係る比較を採点により実施した。第1段階評価においては、3機種全てが必須とする性能を満たしたため、第2段階評価として、3機種について、「性能」、「後方支援」、「経費」に係 る採点を実施した。その結果、最も性能が高かったのが 「HOWA5.56」だった。

価格

令和2年度に新小銃3282挺を10億円を調達する予算要求をしている。量産単価は一挺あたり28万円になる。89式小銃は20万円代後半から30万円代後半といわれており、調達価格はこれまで然程変わらない様子。ちなみに他のライフルの価格はというとHK416が3,399ドル(37万円)、SCAR-Lの価格は3,299ドル(36万円)。あくまで小売り価格なので軍の大量調達の場合は30万を切る価格になると思われるが、 評価基準に「経費」とあるように調達価格はHOWA5.56が最も低かったようだ。今後、管理運用費も含め439億円で15万挺の調達を計画している。

名称は20式5.56㎜自動小銃?

メーカー名が入ったHOWA5.56の名称で自衛隊に採用されることはないと思われる。これまで64式、89式と部隊導入時の年式が名称に入っているのでおそらくは2020年を意味する「20式5.56㎜自動小銃」となるのではないだろうか。

SFP9

SFP9
heckler-koch.com

拳銃については29年度予算でH&Kの「SFP9」、イタリアのベレッタ社の「APX」、オーストリアのグロック社の「Glock17」が取得されていた。選ばれたSFP9はドイツのH&K社が2014年に開発した自動拳銃になり、「HK VP9」とも呼ばれる。使用する弾丸は9x19mmパラベラム弾。SEP9はグロックなどにも使用されいるストライカー方式を採用している。多くの拳銃はハンマー撃針で弾薬の雷管を叩くがストライカー式はハンマーを使用せず、スプリングの力で撃針を雷管に当てて点火する。シングルアクションになるがグロックにも使うトリガーセーフティーが装備されている。

グロックのストライカー方式

SFP9はこのストライカー(Striker-Fire Pistol)と9㎜の略になる。アンビタイプのコントロールは左右どちらからでも操作が可能で、利き腕を選ばず、変更可能なバックストラップとサイドストラップにより手のサイズに合わせた調整も可能になっている。アンダーレールも付いておりフラッシュライトが装着可能になる。

重量:710g(マガジンが空の場合)
全長:186㎜
銃身:104㎜
装弾数:20発

Umarex HK VP9 ガスブローバックピストル SpecialCombo/JPversion BK

選定理由

拳銃においても小銃と同じ評価基準で選定している。第1段階評価においては、3機種全てが必須とする性能を満たしたため、第2段階評価として、3品種について、「性能」、「後方支援」、「経費」に係る採点を実施した。その結果、最も点数が高かったのが「SFP9」になる。

価格

量産単価は1挺当たり約7万円と3品種の中で最も安価であった。 今後、管理運用費も含め約27億円で1万4千挺の調達を計画している。

拳銃は現在、ミネベアミツミがSIG社のSIG220をライセンス生産した「ミネベア9」を採用している。SFP9も同様に国内でライセンス生産となるのだろうか。

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日本の実銃メーカー4社はきっちり棲み分けができていた

防衛省・自衛隊プレスリリース

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https://www.mod.go.jp/j/press/news/2019/12/26a_2_191226.pdf

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