Yamam|イスラエル国境警備隊の特殊部隊

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Yamam|イスラエル国境警備隊の特殊部隊
police.gov.il/yamam/

Yamam(ヤマム)とはイスラエル警察内の組織である国境警備隊にある4つの特殊部隊のうちの一つになる。その中でも最もエリートが集まった部隊とされ、世界でも最高クラスの特殊部隊とされている。Yamamという名前は特殊警察ユニットを意味するヘブライ語の”YeḥidaMerkazitMeyuḥedet”からきている。主な任務はテロ対策と人質救出にSWAT任務や秘密警察任務、VIPの警護も行う。

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歴史

Yamamが創設されるきっかけになったのが、パレスチナ解放民主戦線によって1974年5月に起きたテロ「「マアロ虐殺」になる。イスラエル領内のマアロでテロリストは小学校に人質を取って立て籠もった。このテロ対策にあたったのがイスラエル国防軍(IDF)の特殊部隊サイエレットマトカルになる。マトカルは国外で既にいくつかの人質救出作戦を成功させており、今回も彼らが人質を救出することが期待された。最終的に犯人を射殺するものの、22人の児童を含む25人が亡くなり、68人が負傷するなど救出作戦は大失敗した。
失敗の要因としてマトカルはあくまでコンバット部隊になり、これまでの任務は敵地に潜入しての諜報や工作任務、国外での人質救出が主で、自国内での任務は一度も無かった。敵対地域と自国内とでは人質救出任務は異なるのと、CQB(近接戦闘)に関する十分な訓練を行っていなかった。そこで、国内でのテロ、人質救出に対応できる文民組織(軍ではない)の特殊部隊の必要性が国内で高まり、同年の1974年末にYamamが設立された。

概要

Yamamは警察管轄内の国境警備隊に位置し、隊員は警察官になる。隊員の多くは入隊前に既にIDF で軍務の経験を積んでいる(イスラエルは国民全員に兵役義務がある)。

創設当初はイスラエル領内での民間人人質救出を主な任務としていたが、1990年代半ば頃からは、特殊な救出方法を必要とする建造物に立てこもる容疑者の逮捕や要人の警護、ヨルダン川西岸・ガザ地区での対テロ作戦などにも駆り出されている。彼らは秘密警察しての任務も行っており、特にパレスチナ人やイスラム教徒のテロリストを捕えるために、基本的なアラビア語を習得し、同じような服を着るなどしてアラブ人の中に溶け込んでいる。ちなみに治安維持など一般的な警察官の任務は行わない。
ただ、Yamamは他の特殊部隊と同様、秘密が多く、その活動の大部分は機密扱いになる。

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部隊

組織には実働部隊の約200人の隊員と司令部、情報部、新しい作戦技術の開発と新しい装備のテストを担当する少人数のチームで構成されている。実働部隊のユニットいくつかのセクションに分割され、それぞれが特定の専門性を持つオペレータを複数のチームで構成されている。
・ロープチーム
・エントリーチーム
・メディックチーム
・狙撃チーム
・ドッグチーム
・EODチーム(爆破処理)

この中から作戦に応じてユニットが編成される。

装備

拳銃はグロック系がメインになる。人質救出、建物内などCQBが多いためサブマシンガン系が充実している。

拳銃

グロック17
グロック19
グロック26

サブマシンガン

Para Micro-Uzi / Uzi-Pro(写真上)
B&T APC9
FN P90

アサルトライフル

M4A1

スナイパーライフル

SR-25(Mk 11)
PGMヘカートⅡ(写真上)
バレットMRAD
バレットM82A1

ショットガン

レミントン870
ベネリM4

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https://www.gov.il/en/departments/general/about_israel_police
https://www.police.gov.il/yamam/Default.aspx

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